NECは24日、公共図書館や地方公共団体などの図書資料管理業務システムをSaaS型で提供する「GPRIME for SaaS（ジープライム フォー サース）/図書館」の販売を開始した。
「GPRIME for SaaS」は、NECの地方公共団体向けクラウドサービスの総称。「GPRIME for SaaS/図書館」は、公共図書館や組織内の図書室・資料室などにおける、蔵書の管理・検索・予約・貸出・返却システムや利用者管理システムなどの基幹業務システムを、NECのデータセンターからSaaS型で提供するものとなる。
「GPRIME for SaaS/図書館」を利用することにより、公共図書館等が同等のシステムを個別に開発・運用する場合と比べて、5年間のシステムコスト（TCO）を約30％削減可能とNECでは試算している。先行的に、新国立劇場の情報センターにおいて、サービスの利用が8月下旬から開始されていた。
「GPRIME for SaaS/図書館」では、貸出管理・返却管理・利用者管理・予約管理・督促管理・蔵書管理・レファレンス管理などの業務系システムや、Web検索・予約システムなど図書館の基幹業務に必要な全機能を、SaaS型で提供する。地域住民参加型デジタルアーカイブの構築を支援する「わいわいライブラリー」や、図書館と地域住民のコミュニケーションを支援する「SNS」などと連携することで、図書館の業務を幅広く支援するサービスをトータルで提供することが可能。NECでは今後3年間で、約100の公共図書館や組織内の図書室・資料室への提供を目指す。 《冨岡晶》
