国会図書館、米国議会図書館とのデジタル化共同事業を開始 ~ 貴重な戦前日本語出版物が多数 | RBB TODAY
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国会図書館、米国議会図書館とのデジタル化共同事業を開始 ~ 貴重な戦前日本語出版物が多数

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米国議会図書館(『国立国会図書館月報』592号より)
  • 米国議会図書館(『国立国会図書館月報』592号より)
  • 日本語文献が収められた書架(『国立国会図書館月報』592号より)
 国立国会図書館は4日、米国議会図書館(Library of Congress、LC)との共同事業として、LCの所蔵する戦前期日本語出版物のデジタル化を行うことを発表した。

 すでに予備調査として、1月下旬に米国議会図書館アジア部をスタッフが訪問、日本の占領期に接収された戦前の日本語文献を中心に瞥見を行っている。作業は2010年度中に開始し、数年をかけて行う予定。デジタル画像はそれぞれ館内で提供する他、著作権法上問題のないものについては、インターネットを通して提供する可能性もあるとのこと。

 日本語の古い文献は世界各地に存在しており、なかでも米国は、占領下の日本で刊行された出版物のコレクションなど、日本国内の図書館や資料館に見当たらない文献が残されていることもあるという。

 米国議会図書館の所蔵する日本語文献は、全体として経年による劣化はあるが、おおむね状態の良いものが多かったとのこと。「内務省検閲本」「満鉄関係資料」などが存在し、国会図書館では「近年、戦前期の検閲図書に関する研究も増えてきており、デジタル化されることで、広く関心を集めるのではないかと思われる」としている。
《冨岡晶》
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