2年連続スピードNo.1——宅内無線でも300Mbpsを可能にするKDDI「auひかり」 | RBB TODAY
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2年連続スピードNo.1——宅内無線でも300Mbpsを可能にするKDDI「auひかり」

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トロフィーを前に受賞記念撮影。左から、梶氏、庵原氏、若杉氏、東氏
  • トロフィーを前に受賞記念撮影。左から、梶氏、庵原氏、若杉氏、東氏
  • 庵原武彦氏
  • 若杉芳宏氏
  • 梶利津子氏
  • 東尊弘氏
 RBB TODAY主催の「ブロードバンドアワード2009」で、キャリア・スピード部門の全国1位は、KDDIの「auひかり(旧:ひかりone)」が獲得した。「auひかり」は昨年も同部門で関東エリアの第1位に輝いており、2年連続の受賞となる。なお、キャリア・スピード部門の評価が、昨年までのユーザー投票によるものから、今年は通信速度測定サイト「speed.rbbtoday.com」のGIGAスピードにおける実測データに基づくものへ変更となり、より実効スピードに忠実な選定基準となった。

 実測データで全国1位という結果の背景には、上り/下り最大1Gbpsの「ギガ得プラン」の回線スピードの安定性はもちろん、ホームゲートウェイからユーザー端末までの通信をエンドツーエンドでケアする宅内ソリューションが奏功していることがあるようだ。今回、アワード受賞を記念し、ギガ得プランのサービス状況や、KDDIのFMBC施策を含めた「auひかり」の取り組みについて、サービス・プロダクト企画本部ネットワークサービス企画部 BBネットサービスグループのグループリーダー・担当部長の庵原武彦氏、課長補佐の梶利津子氏、課長補佐の若杉芳宏氏、そして、コンシューマ営業企画本部コンシューマサービス開発部 サービス2グループ 主任の東尊弘氏の4名に聞いた。

——2年連続の「キャリア・スピード部門」最優秀賞の受賞、おめでとうございます。2009年1月1日から12月31日までの365日間のうち、「auひかり」がNo.1となったのが281日。また、平均通信速度も166MbpsとNo.1でした。お客さまからの支持の高さとスピードの速さが証明されたのではないでしょうか。

庵原氏:我々は“速度”にこだわりを持ち、ネットワークからお客さま宅までの光ケーブルだけでなく、その先にあるホームゲートウェイから各お客さま端末までの通信速度に関しても十分ご満足いただけるよう、お客さまの利便性向上をあらゆる面から考えて作り込んだ「auひかり」が、1年を通してご評価いただけたことは、本当に嬉しいですね。

梶氏:「ギガ得プラン」の「ギガだから速い。ギガなのにお得。」という商品コンセプトのわかりやすさに加えて、固定電話とのセットによる低価格も、多くのお客さまにご満足いただけた理由だと思います。「ギガ得プラン」は2年契約を条件として割安料金を設定していますが、携帯電話料金の割引プランで多くのお客さまが"2年しばり"の契約形態に抵抗感がなくなってきたことも、受け入れられやすかったと思われます。

若杉氏:昨年の「ブロードバンドアワード2008」で受賞したときは、「ギガ得プラン」の提供開始直後ということもあり、関東エリアでのNo.1評価をいただきましたが、今回、多くのお客さまの速度測定実績に基づく評価をしていただいた結果、全国での最優秀賞をいただき、非常に嬉しく思っています。「ギガ得プラン」のサービス提供エリアは、当初、関東と札幌近郊のみでしたが、その後お客さまの反応を見つつ、2010年1月以降、宮城県、栃木県、石川県、沖縄県(沖縄セルラー電話株式会社提供の「auひかり ちゅら」)とエリアを拡充してきました。こうした新しいお客さまにもご評価いただけていますので、今後も参入条件が整い次第エリアを拡充し、この調子で進んでいきたいですね。

——「お客さまの利便性向上をあらゆる面から考えて作り込んだ」とは、具体的にどのようなことでしょうか。

庵原氏:まず1つは、実際にお客さまのご自宅における利用シーンを想定し、様々な宅内環境に適した宅内ソリューションサービスをご提供している、ということです。無線系ではIEEE 802.11b/g/nの機器、有線系ではPLCモデム、同軸ケーブルモデムを、安価なレンタルサービスでご提供し、家中どこでもネット接続していただけるラインアップをご用意しています。

 特に、無線LAN機能(IEEE 802.11b/g(以下、b/g))を内蔵したホームゲートウェイは、「配線がすっきり・電源は1箇所で省エネ、省スペース」を実現しており、お客さまから大変ご好評いただいております。また、昨年7月から新たにIEEE 802.11n(技術規格上の最大値300Mbps 以下、11n)対応の無線LAN機器レンタルサービスのご提供も開始しており、高速な通信回線に加えてお客さま宅内におけるネットワーク高速化も簡単に実現できるようになりました。

若杉氏:11nについてはお客さまの認知度も高くなっており、「auひかり」の「ビデオ・チャンネル(TVサービス)」などで利用されるお客さまが多くなっています。当社では、快適に視聴していただけるよう、映像サービスを優先して通信するQoS制御を11nに実装し、端末のボトルネックを解消しています。b/gの最大実効速度は20〜30Mbpsですが、当社の11nは、環境が良ければ最大実効速度180Mbpsも可能です。

 なお、「ビデオ・チャンネル(TVサービス)」は、今年1月に、従来のまとめてパックをリニューアルして、観たいビデオやチャンネルを1本、1チャンネルから自由に選択してご利用いただけるようにメニュー構成を改訂しております。

庵原氏:通信機能を有したモバイル端末やゲーム端末が宅内でも急速に普及している今、「ギガ得プラン」の訴求は非常にタイミングがよかったと実感しています。家中の様々な複数の端末から同時にネットへアクセスするような利用シーンにおいても、速くて安定的なサービスを提供できる通信インフラとして「auひかり」は広く受け入れられていると考えています。

——なるほど、光以外の部分をケアすることで、光のメリットをより感じていただけたということですね。では、サポートの側面からの、ユーザーの利便性向上にはどのようなものがありますか。

梶氏:サービスや機器のラインナップの中からお客さまの利用環境に合わせて使っていただくこと、そして、ご利用中のトラブルをわざわざお電話いただかなくてもお客さまご自身で簡単に自己解決していただけるよう、ホームページなどでわかりやすくお伝えする、ということにも力を入れています。

若杉氏:思ったほど速度が出ていない場合、LANケーブルがカテゴリ5e以上でなかったり、LANボードが1000BASE-Tでないなど、お客さまが意外と気づかれていないことも多いんです。快適な通信環境づくりについて、私どものレンタル機器以外のところも含めてきっちりとわかりやすくお伝えしなければいけません。

—戸建住宅向け「au ひかりホーム」のエリア拡充と並行して、大中規模の集合住宅を対象とした「auひかり マンション」に加え、今年1月からは3階建て以下の低層集合住宅向けにも1Gbps接続サービスを開始しました。集合住宅の光市場へも本格参入ですね。

梶氏:首都圏は集合住宅が多く、当然賃貸の絶対数も多いので、「auひかり マンションミニ ギガ」のサービス開始で、そうしたお客さまのニーズにも1Gbpsのスピードでお応えできるようになりました。サービス提供可能世帯数は一気に拡大しましたので、これから様々な形で訴求していきたいと考えています。

東氏:当社としては、戸建て向けのみならず、集合住宅向けにも最大1Gbpsのサービスを展開したいとかねてより考えていました。これまで、3階建以下の賃貸アパート・マンションにお住まいのお客さまは、「ギガ得プラン」にご加入いただくことが可能でしたが、導入に関してオーナー様と直接交渉していただく必要があり、これが非常に敷居の高いものとなっていました。

 2010年1月より1都3県でご提供を開始した「auひかり マンションミニ ギガ」は、お客さまからKDDIにお申し込みをいただけば、オーナー様との交渉はKDDIが行うというスキームをとっています。また、料金に関しても「ギガ得プラン」と同水準であるにもかかわらず、「ギガ得プラン」では必要であった2年契約の条件を設けておりませんので、賃貸アパートやマンションの入居者にも幅広くご利用いただけるのではと期待しております。


——引越しシーズンを迎え、特に学生がこれまで実家で使っていた「auひかり」を一人暮らしでも利用したいというニーズにも応えられそうですね。最後に、KDDIのFMBCという枠組みの中での「auひかり」の位置付けや、バンドルサービスなどについても教えてください。

庵原氏:今年1月より、KDDIの光事業は「ひかりone」から「auひかり」へブランド変更しました。KDDIのコンシューマサービスとしての「au」を打ち出すことによって、お客さまにより広く訴求していきたいと考えています。「auひかり」はFMBCにおける主力サービスと位置付けており、FMBCを強化していくという観点からも、今回のブランド変更となりました。

梶氏:「auケータイ」と「auひかり 電話サービス」をセットでご契約いただくと両者間の通話が無料になる「auまとめトーク」など、以前よりバンドルサービスはいくつかご提供していますが、固定系のサービス名称にも「au」を打ち出すことで、お客さまにもKDDIとしての一体感とメリットをよりお伝えしやすくなりました。

 また、現在キャンペーン中(2010年5月9日まで)のバンドルサービスとして「auひかりdeケータイ割引」があります。「auひかり」に新規でご加入いただき、「auケータイ」とお支払い方法をまとめていただくと、auケータイの家族全員の基本使用料が390円/台、最大1年間割引となります。

庵原氏:KDDIのコンシューマサービスの取り組みの1つとして、「auひかり」は「地球にやさしいブロードバンドサービス」も目指しており、年間100万kWhをグリーン電力でまかなうという取り組みを行っています。また、24時間365日電源を入れているホームゲートウェイには、外出中や就寝時に便利な省エネモードの機能も搭載しています。この省エネモードは、電話回線を確保しながら、通信速度を10Mbpsに抑えて電力消費量を抑制することで、お客さまの電気代節約にも貢献します。このように社会の流れにもきっちり対応しながら、お客さまの利便性やメリットが高まるサービスをこれからもご提供していきます。

——ありがとうございました。
《柏木由美子》
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