グリッドコンピューティングを用いた日本初の「花粉飛散シミュレーション」登場 | RBB TODAY
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グリッドコンピューティングを用いた日本初の「花粉飛散シミュレーション」登場

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花粉飛散のシミュレーション画面(サンプル)
  • 花粉飛散のシミュレーション画面(サンプル)
  • 「各地の花粉情報 - ウェザーニュース」サイト
  • 花粉予報では、花粉数を時間単位で確認できる
 ウェザーニューズは26日、グリッドコンピューティングを用いた日本初の「花粉飛散シミュレーション」を開始した。

 「花粉飛散シミュレーション」は、今シーズンから新しく開始した花粉予報で、花粉がスギやヒノキ林といった発生源から風に流されて飛散する様子をコンピューターでシミュレーションし、24時間インターネットサイトと携帯サイトで確認できるコンテンツ。インターネットサイト「花粉Ch.」と携帯サイト「ウェザーニュース」内の「花粉プロジェクト」での提供となる。

 「花粉飛散シミュレーション」は、花粉観測機「ポールンロボ」で観測されたデータをもとに計算され、24時間先までの花粉飛散予想量を1時間おきに色の濃淡によって表示。花粉が飛散する様子をアニメーションで確認できる。今年は昨年より「ポールンロボ」を200台増やし、合計700台を設置。これまででもっとも多い花粉観測データをもとに1時間ごとの花粉予報も予定しているとのこと。1時間予報は、従来の「多い」「少ない」などの大きい単位で目安での情報を確認できるだけでなく、利用者が実際に外にいたときに吸い込む花粉数を1時間単位で確認できるのが特徴となっている。これにより、「やや多い」でも、時間帯によって花粉数が“52個”や“88個”と異なり、一人1人の症状に合せて、外出の時間を決めたり、早めに洗濯物を取り込むなどの最適な対策を取ることに役立てることができる見込みだ。

 なおこのシミュレーションには、同社の24時間ライブの気象情報番組「SOLiVE24」をパソコンで視聴するためのデスクトップアプリケーション「ソラマド」を用いたグリッドコンピューティング技術が用いられており、ユーザは「ソラマド」を立ち上げることで、花粉予報に一役担うことができるという。計算への参加は誰でも可能。

 「ソラマド」には、グリッドコンピューティング技術を用いた計算式が組み込まれており、他にもさまざまな計算をすることが可能だ。これまで、“100年後のサクラの未来”を計算するシミュレーションを行っており、今後は、“10年後の環境”をコンセプトにさまざまな気候変動などに関する事象をシミュレーションも視野に入れているという。
《冨岡晶》
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