シマンテック、ストレージ管理ソリューション「Veritas Storage Foundation」最新版提供開始 | RBB TODAY
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シマンテック、ストレージ管理ソリューション「Veritas Storage Foundation」最新版提供開始

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 シマンテックは12日、UNIX/Linux環境向けとなるストレージ管理ソリューション「Veritas Storage Foundation」「Veritas Cluster File System」「Veritas Cluster Server」の最新版となる「Ver. 5.1」の出荷を開始した。

 最新版「Ver. 5.1」では、SSD(ソリッドステートドライブ)、シンプロビジョニングストレージアレイ、高速フェールオーバーとの統合により、パフォーマンス、利用率、リカバリ(復旧)がさらに改善された。とくに「Veritas Cluster File System」では、Oracle、Sybase、IBM DB2との緊密な統合による構造化された情報の高速フェールオーバーや直線的な拡張性が実現し、ほぼ瞬時のアプリケーションのリカバリが可能になったという。

 「Veritas Storage Foundation」はSSDと従来のディスクストレージの両方が存在する環境を含め、ヘテロジニアスなストレージ環境を自動的に最適化可能。主要なアレイとサーバベンダーの機器からSSDデバイスを自動で検出し、SSDデバイス上のデータ配置を透過的に最適化できる。「Veritas File System」は、複数の異なるプラットフォームにおけるシンプロビジョニングに簡単に対応できるファイルシステムで、シンプロビジョニングストレージアレイにおける領域の再利用を自動化する「Veritas Thin Reclamation API」に対応する。現在、富士通、IBM、日立製作所はこのAPIをすべてサポートしており、他のハードウェアパートナーも追随して対応することを検討中だ。「Veritas File System」を含む、「Veritas Storage Foundation」はベンダーごとに種類の異なるヘテロジニアスな機器からシンプロビジョニングされたストレージを検出するソリューションであり、一方でオンラインストレージの再利用を自動化できる。これにより、企業は長期間に渡りシン(薄い)なストレージ環境を保つことができる見込みだ。

 また「Veritas Storage Foundation Cluster File System」と「Veritas Cluster Server」の機能が強化されたことで、Oracle環境の可用性がさらに改善された。従来のフェールオーバーの方法ではアプリケーションとストレージの両方を代替となるサーバに移動させる必要があったが、「Cluster File System」「Cluster Server」では情報に同時にアクセスでき、アプリケーションのみの移動が必要となる。その結果、企業はシングルインスタンスのOracleまたはIBM DB2を実行しているアプリケーションを、数秒でフェールオーバーさせることが可能だ。

 「Storage Foundation」ではシンプロビジョニング、階層型ストレージ、SSDのメリットを採用して最適化する機能が実現されているため、ストレージの利用効率において大幅な向上を可能にしている。もっとも電源効率の良いストレージの利用率を上げることや、もっとも旧式で電力消費の大きいストレージを使用しないことの2つの方法により、「Storage Foundation」は未使用のストレージに使用されていた電力を効率的に削減する。これは同時に、データセンターの冷却と床面積の必要性も減らすことにつながる。これらの削減効果はすぐに得ることができ、コストと環境に対する2つの点での影響を低減するという観点から、具体的で測定のできるメリットを提供している。

 シマンテックではストレージ評価サービスを提供しており、企業がストレージの課題に対処するために必要な、先進的なストレージの最適化と管理の実現を支援している。シマンテックのストレージ評価サービスでは、シマンテックのコンサルタントが顧客の現状のストレージ環境の効率性を評価し、コスト節約を行える領域を確認する。シマンテックの専門家は、人員、プロセス、技術を含む現在の環境とベストプラクティスの間にあるギャップをあきらかにし、「Veritas Storage Foundation」「Veritas Cluster File System」「Veritas Cluster Server」などの導入支援を行う。「Veritas Storage Foundation」の参考ライセンス価格はCPUあたり17万円(税別)から。
《池本淳》
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