【インタビュー】米アップル担当者に聞いた新型iPodとiTunes 9のポイント | RBB TODAY

【インタビュー】米アップル担当者に聞いた新型iPodとiTunes 9のポイント

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カメラ搭載の新型iPod nano
  • カメラ搭載の新型iPod nano
  • 改善を試みたiTunes 9
 新型iPod、iTunes 9の発表にあわせ、米アップルからそれぞれの担当者が来日。話を聞く機会を得たので、さっそくインタビューをお届けしよう。今回話を聞いたのは、米アップルiPod担当(ワールドワイドプロダクトマーケティング)のショーン・エリス氏、同iTunes担当(アジア・パシフィック&カナダ)のピーター・ロウ氏。

■ビデオカメラ付きiPod nanoは“楽しくて使いやすい”ことが目的

——iPod nanoにビデオカメラが搭載されました。既にネット上でも話題になっています。

ショーン・エリス氏「ご存知のように、YouTubeを始めとしてネット上の動画共有はものすごい勢いで伸びています。日々、何十億ものビデオストリーミングが行なわれていますよね? 今回のモデルはビデオカメラ、マイク、スピーカーをこれまでと同じ6.2ミリの薄さの中に凝縮したのです。楽しくて使いやすいということを目的にね。非常に満足してますよ」

——楽しい機能の1つに、15もの映像効果がありますね。

ショーン・エリス氏「そう、撮影モードにして、中央のボタンを長押しするとリアルタイムで映像効果がかけられます。(実際にデモンストレーションしながら)ほら、こんな風に15パターンが出てきますよ。私はこの『サイボーグ』モードがお気に入りです(笑)。それから、iPhotoを使ってビデオの公開も簡単にできるのです」

——iPod nanoはアルミボディも非常に美しいと感じました。

ショーン・エリス氏「これは研磨されたアルミボディでね。このカーブデザインも美しいでしょう? 前の世代に比べて液晶も2型から2.2型にアップしましたし。iPod shuffleのスペシャルエディションも一味違いますよ。ステンレススチールですからね。まるで宝石のようです(笑)」

■携帯ゲーム端末として素晴らしいiPod touch

——次にiPod touchについて。基調講演ではゲームに特化した説明をされていましたが。

ショーン・エリス氏「iPod touchは素晴らしい携帯ゲーム端末ですよ。マルチタッチのインターフェースを採用したことで、開発者は物理的なボタンの位置という制約を受けずにゲームソフトを作れるわけです。しかもそれだけではなく、ユーザーはゲームソフトのパッケージを買いに行く必要がない。店が開いてるかどうか心配する必要もないでしょう?(笑)。ソフトは手ごろな価格で、App Storeでダウンロードすればいいんですからね」

——32GB/64GBモデルは、従来モデルと比較して50%もパフォーマンスが向上したと聞きました。

ショーン・エリス氏「そうです。それも全ての面においてです。アプリケーションの起動からweb閲覧に至るまでね。そして忘れてはならないのが、価格を下げたこと。8GBのエントリーモデルは19,800円なんですから」

■音楽の楽しみ方を広げるiTunes LP

——では次にiTunes 9について聞かせてください。改善の基本ポイントはどういったところでしたか?

ピーター・ロウ氏「今回は、より使いやすさを目指して改善を重ねました。まずGenius Mixですね。これは、ユーザーの持っている音楽ライブラリを分析してGenius Mixが系統別にミックスを行なうものなんです。12個のミックスを自動的に生成してくれます。この機能を活用すれば、今までのように自分で丹念に楽曲を探してまとめていく作業を必要としなくなります」

——あなたが考えるGenius Mixの最大の利点は何だと思いますか。

ピーター・ロウ氏「思うに、ご自分のコレクションの中から音楽を再発見するきっかけになるんじゃないでしょうか? 例えばずっと聴いていなくて忘れかけていたような楽曲もピックアップされるのですから」

——なるほど、それは興味深いですね。それとぜひ、iTunes LPのコンセプトに関して詳しく知りたいのですが。

ピーター・ロウ氏「ジャケットやライナーノーツ、アートワークや写真などを音楽データと一体化して届けることで、音楽を聴く際により満足感が得られるようにしたかったのです。既に、iTunes LPを構成するツールをミュージシャンや我々のレーベル・パートナーに提供していますので、今後のリリースに向けてはそれらのツールを活用していって欲しいと思っています」

——講演ではドアーズのコンテンツを例として挙げていましたが、あのように追加コンテンツがたくさんあるのは魅力的ですよね。

ピーター・ロウ氏「基本的にiTunes LPには何かしらのコンテンツが加わることになります。状況によりますけどね。ミュージシャンとレーベル側で判断して、既に持っている素材を付け加える場合もあるでしょうし、あえて特別にコンテンツを作成して追加する場合も十分にあるでしょう」

——iTunes LPを購入するには、追加コンテンツに対する上乗せ分の金額が必要なんでしょうか?

ピーター・ロウ氏「いや、全くかかりません。ただし、対応したアルバムならばですが。ドアーズの『ハートに火をつけて』などは最初からiTunes LPとして登録されていますから、2,000円で購入できます。もちろん今までのように、個別の楽曲を買うことも可能です。
iTunes LPに関しては我々も非常に興奮しているんですよ。ミュージシャンにとっても有益なはずです。なぜなら、こうした機会があることでより創造性を伸ばすことができるのですから」

——ダウンロード世代には、とても新鮮なパッケージだと思います。

ピーター・ロウ氏「そのとおりです。若い世代にはiTunes LPを通して、初めて『総合的にアルバムを楽しむ』チャンスが与えられるわけですからね。我々アップルの人間は、音楽を深く愛しています。その情熱があるからこそ、こうしてユーザーのために努力を重ねるんですよ」
《小口》

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