企業向けLinux OS最新版「Red Hat Enterprise Linux 5.4」が提供開始 | RBB TODAY
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企業向けLinux OS最新版「Red Hat Enterprise Linux 5.4」が提供開始

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 レッドハットは8日、企業向けLinux OSの最新版「Red Hat Enterprise Linux 5.4」の提供を開始した。

 「Red Hat Enterprise Linux 5.4」(RHEL)では、Linuxカーネルにハイパーバイザの機能を追加する「KVM」(Kernel-based Virtual Machine)がOSに統合された。KVMは2006年10月に発表されてから2か月でLinuxカーネルのソースコードに取り入れられたオープンソースの仮想化技術で、2008年9月にRed Hatが買収したQumranet社が開発したもの。カーネルの機能として仮想化環境が提供されるため、ハードウェアへの対応やメモリ管理などのLinuxの最新機能を随時利用できる。従来と同じく、Red Hat Enterprise Linux Advanced PlatformではRed Hat Enterprise Linux仮想化ゲストを無制限に、Red Hat Enterprise Linuxでは4仮想化ゲストまで利用できる。なお、従来から提供しているXenも継続してサポートを続けるとのこと。またSR-IOV(Single Root I/O Virtualization)、NPIV、VT-dなど最新のハードウェア仮想化機能にも対応する。

 ネットワークハードウェア/機能も向上しており、10ギガビットイーサネットカードの新しいドライバが提供されるほか、GRO(Generic Receive Offload)、イーサネット上のファイバチャンネルプロトコルであるFCoE(FibreChannel over Ethernet)がサポートされるようになった。そのほか、BlktraceによりブロックIOレイヤでのトレース機構への対応、OpenHPI, OpenIPMI, SBLIMなどリモートのシステム管理のためのエージェントのアップデートなど、数多くの機能追加・修正が行われている。

 Red Hat Enterprise Linuxの製品ラインアップと価格は、従来と同様で、CPUソケット数/仮想化ゲスト無制限の「Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform」のサブスクリプション価格が1サーバあたり年間19万5,000円(税別)〜、2CPUソケット/4仮想化ゲストまでの「Red Hat Enterprise Linux」が年間9万6,800円(税別)〜、1CPUソケットまでの「Red Hat Enterprise Linux 5 Desktop」が25台あたり年間27万5,000円(税抜)〜。いずれもライセンスは無償で、テクニカルサポート・製品アップグレード・修正プログラムの提供が含まれた金額となる。サブスクリプションの有効期間内の「Red Hat Enterprise Linux」ユーザは、追加料金を払うことなく「Red Hat Enterprise Linux 5.4」にアップグレードできる。
《冨岡晶》
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