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JAXA新スパコンシステム、NEC製最新ベクトル型スパコン「SX-9」を導入〜NECが3台を提供

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ベクトル型HPC SX-9
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 NECは4日に、宇宙航空研究開発機構(JAXA)があらたに導入するスーパーコンピュータシステムの一部に、ベクトル型スーパーコンピュータ「SXシリーズモデルSX-9」3台からなる最大性能4.8テラフロップス(テラフロップス:1秒間に1兆回の浮動小数点演算能力)のシステムを提供することを発表した。

 「SX-9」は、2007年10月25日に製品発表されたSXシリーズの最新機種。世界で初めてCPU単一コア100ギガフロップスを超えるCPUを搭載し、最大性能839テラフロップスとペタフロップスに迫る世界最高速のベクトル型スーパーコンピュータとなっている。

 今回あらたに提供されるシステムは、ロケットエンジン内部の複雑な流れ場解析などの宇宙エンジンの数値シミュレーションや、惑星探査の宇宙航行システムの情報として非常に重要なプラズマシミュレーションなど、地上実験では再現できない宇宙環境や機器の耐久性試験評価のために利用される予定となっている。

 これに対し、JAXA情報・計算工学センター長 藤井孝藏様は「宇宙・航空分野における流体解析の大規模シミュレーションは、複雑な大規模計算を高速に処理するベクトル計算機の得意分野である。高い実効性能と大規模共有メモリを有するSX-9のシステムは、JAXAが必要とする更なるベクトル計算機ニーズに応えられるものと期待している。」と述べている。
《冨岡晶》
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