インテル、Atomプロセッサー新製品を搭載した次世代端末「Moorestown」をデモ 〜 IDF基調講演 | RBB TODAY
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インテル、Atomプロセッサー新製品を搭載した次世代端末「Moorestown」をデモ 〜 IDF基調講演

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ど迫力のチョッパーバイクで登場したアナンド・チャンドラシーカ上席副社長 兼 ウルトラ・モビリティー事業本部長(2008年10月・台湾で開催されたIDFにて)
  • ど迫力のチョッパーバイクで登場したアナンド・チャンドラシーカ上席副社長 兼 ウルトラ・モビリティー事業本部長(2008年10月・台湾で開催されたIDFにて)
  • アナンド・チャンドラシーカ上席副社長(右)と“Atomの生みの親”と称されるベリアッパ・クッタンナAtom担当アーキテクト(左)(2008年10月・台湾で開催されたIDFにて)
 米Intel(インテル)は中国現地時間8日、北京で行われているインテル・デベロッパー・フォーラム(IDF)の基調講演で、モバイル・インターネット端末(MID)向けのインテルAtomプロセッサーの新製品2製品をはじめ、モビリティー分野での成果を紹介した。

 今回のIDFは、中国での技術革新とインテルのリーダーシップの推進を目的に開催されたが、Atomプロセッサー・ファミリーの発表から1周年とも重なっていた。

インテルのアナンド・チャンドラシーカ上席副社長 兼 ウルトラ・モビリティー事業本部長は「モビリティーのあらたな成長の波」と題した基調講演のなかで、インテルAtomプロセッサーの次世代製品(開発コード名:Moorestown)を搭載したMIDプラットフォームのライブデモを初めて行った。現行のインテルAtomプロセッサーを搭載したプラットフォームとの比較デモにおいて、待機時の消費電力が10分の1以下に低減する機能を披露し、新しいプラットフォームの低消費電力技術を説明した。新しい電力管理技術、MID向けに最適化された新しいパーティション技術、そしてHigh-k(高誘電率)材料を採用したインテルの45nm(ナノメートル:1メートルの10億分の1)プロセス技術の組み合わせにより、大幅な電力消費の削減が可能だという。

 Moorestownプラットフォームは、45nmプロセスで製造されるインテルAtomプロセッサーのコアとグラフィックス・エンジン、ビデオ・エンジン、メモリ・コントローラーを統合したシステム・オン・チップ(開発コード名:Lincroft)と、コンパニオン・チップのI/Oハブ(開発コード名:Langwell)で構成。このプラットフォームは、PC並みのリッチかつインタラクティブなインターネット機能だけでなく、携帯電話の音声通話機能も搭載できるように最適化された最新のMoblinソフトウェアと合わせて、2010年に提供される予定だ。

 さらにインテルは、MID向けの新製品「インテルAtomプロセッサーZ550」「Z515」を発表した。インテルAtomプロセッサーZ550は、最高2GHzの動作周波数とインテルハイパー・スレッディング・テクノロジーのサポートにより、消費電力3ワット未満で動作するプロセッサー。Z515は、新開発のインテル バースト・パフォーマンス・テクノロジー(Intel BPT)を搭載した製品で、最高1.20GHzで動作する。チャンドラシーカはさらに、インテルCentrino 2プロセッサー・テクノロジー搭載のノートブックPC、「Nehalem」に基づくノートブックPC向けの次世代プロセッサーについて説明した。このプロセッサーは、Calpella(開発コード名)プラットフォームのMPUとして2009年後半に提供される予定で、インテル ハイパー・スレッディング・テクノロジーやインテル ターボ・ブースト・テクノロジーなどの技術を採用するという。
《冨岡晶》
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