80%以上で特定人物が追跡可能! 〜 日立、ネットワーク型大規模監視システムを開発 | RBB TODAY
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80%以上で特定人物が追跡可能! 〜 日立、ネットワーク型大規模監視システムを開発

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 日立製作所は25日、80%以上という高精度で特定人物の追跡を可能とするネットワーク型大規模監視システムを開発したと発表した。

 このシステムは、日立が開発した高速・高精度の顔画像認識技術に加え、服装や装飾品などの画像中の任意のパーツを検索条件として活用することで、より高精度の人物追跡率を実現する。また、今回のシステムでは、検索結果をデータベース化して、再検索時の元画像として簡単に利用できる操作環境を構築したことにより、再度同じ人物を探す際に検索時間が短縮されるとのこと。

  近年、駅や空港、ショッピングモールなど不特定多数の人が集まる場所では、多数の監視カメラを設置した大規模な防犯用映像監視システムの導入へのニーズが高まっている。こうしたニーズを受け、日立は、2008年2月に複数のネットワークカメラで撮影した映像から、重要度の高い映像を選別して表示するとともに、データベース上の類似画像を瞬時に検索できる技術を開発するなど、ネットワーク型大規模監視システムの研究・開発を積極的に推進してきた。

  今回開発された大規模監視システムは、昨年開発された映像監視向けのプラットフォーム技術の1つである、「カメラから伝送された映像の類似画像をデータベースから探し出す検索機能」を製品化に向けてさらに強化したもので、高速かつ高精度な検索を実現する。また、このシステムに特定の人物が移動した軌跡を地図上に表示する機能も備えることで、監視業務従事者の負担を大幅に軽減することが見込まれるとのこと。また画像中の任意の部分を検索条件とすることで高精度な検索を実現し、特定人物の移動経路の地図表示や再検索を高速化できることが特長だ。任意の顔画像だけではなく、画像中の人物を特定し、服装や特徴的な装飾品など任意のパーツを検索するあらたな技術により、ある特定人物が移動した経路を導き出すことが簡単になり、人物追跡率80%以上という高精度な類似画像検索を実現した。また、類似画像として検出した時間と場所から、特定の人物が移動した軌跡を地図上に表示することが可能。検索の高速性という特徴を最大限に生かし、検索結果をデータベース化し、再検索時の元画像として簡単に利用できる操作環境の構築により、再度、同じ人物を探す際の検索時間が短縮された。さらに、利用者の用途にあわせて特定人物を検出した際にアラームで知らせすることも可能だ。

  日立では今後、多数の監視カメラを用いたシステムを活用している駅、空港などをはじめ、原子力・電力設備、製造工場といったセキュリティ強化が求められる場所に積極的な展開を図っていくとのこと。 なお、この大規模監視システムは、3月3日から開催される「Security Show 2009」の日立ブースに出展される予定。
《池本淳》
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