【レビュー】多彩な新機能が追加された「iLife '09」と「iWork '09」を使ってみた! | RBB TODAY

【レビュー】多彩な新機能が追加された「iLife '09」と「iWork '09」を使ってみた!

 アップルジャパンが発売したデジタルAV関連のソフトフェアパッケージ「iLife '09」とビジネス向けのドキュメント作成ソフト「iWork '09」。製品発表が行われた2009年1月6日(現地時間)のMacworld 2009でも、いくつか気になる新機能が紹介されていた。

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「人々」は登録した人物ごとに写真が分類される
  • 「人々」は登録した人物ごとに写真が分類される
  • 顔認識は一瞬で行われる。認識に使われるのは、目・鼻・口を中心に上下は額からあごまで、左右は耳のあたりまでで、髪の毛や首から下などは含まれない。
  • 猫の顔は自動で認識できず。また、手動で顔を設定しても他の写真から抽出することはできなかった。
  • 撮影した場所が地図上に赤いピンで表示される
  • GPS機能を持たないデジタルカメラで撮影した写真も、地図情報を追加することで分類しやすくなる。
  • スライドショーのテーマは、クラシック/Ken Burns/スクラップブック/破片/スライドパネル/スナップショットの6つから選べる
  • スライドパネルのスライドショー。ここでも顔認識が活かされ、写真の顔がフューチャーされて表示される。
  • 逆光で撮影してしまった写真も修正すれば問題なし
 アップルジャパンが発売したデジタルAV関連のソフトフェアパッケージ「iLife '09」とビジネス向けのドキュメント作成ソフト「iWork '09」。製品発表が行われた2009年1月6日(現地時間)のMacworld 2009でも、いくつか気になる新機能が紹介されていた。初心者がより簡単で便利に使える新機能をフォトレポートしていきたい。

 iLife '09は、写真管理ソフト「iPhoto '09」、映像編集ソフト「iMovie '09」、音楽演奏ソフト「GarageBand '09」、webサイト作成ソフト「iWeb '09」で構成されている。まずは、大きな新機能が追加されたiPhoto '09、iMovie '09、GarageBand '09を見てみよう。

●顔認識やGPS情報で写真を分類できる「人々」と「撮影地」
 iPhoto '09の注目の新機能は、従来の「イベント」に加えて「人々」と「撮影地」という整理分類の機能が加わったことだ。顔認識を利用した「人々」は、1枚の写真から人物の顔を選ぶことで、ライブラリ内の写真から、同一と思われる人物が写っている写真を選び出してくれる。ただ、1枚の写真からの顔認識ではさすがに100%とはいかないので、選びだされた画像の中からさらに同一人物を選んで認識済みの画像枚数を増やしたり、他人の写真を別人物として追加登録することで、認識アルゴリズムの精度が上げられる。選ぶ写真にもよるが、5枚以上選べば認識精度はかなりいいと感じた。またアップルによれば、成長によって顔の形が変化してしまう子供の場合でも、同一人物として認識した写真枚数を増やすことである程度まではカバーできるとのことだ。

 ちなみにアップルによれば、この顔認識はあくまで「人間」用とのことで、動物や銅像などには対応していないとのこと。実際、猫で試してみたが、顔自体をまともに認識してくれなかった。愛猫や愛犬を「わが子」と呼ぶ飼い主ユーザーのためにも、動物対応を願いたいところだ。

 もうひとつ新たに追加された「撮影地」は、写真に記録されているジオタグの位置情報などをもとに写真を分類する機能。GPS機能搭載のデジタルカメラや携帯電話、iPhone 3Gで撮影したジオタグ付きの写真がライブラリにあれば、自動的にGoogle Mapの地図上にマッピングされる。また、ジオタグのない写真にも自分で位置情報を追加可能で、イベントや写真ごとに撮影した地名やランドマークを入力でき、地図データから地名を検索して分類できる。

 そのほか、分類したスマートライブラリをもとにフォトアルバムを作成したり、6つのテーマから選べる「テーマ別スライドショー」などを行うことが可能。スライドショーでは、顔認識機能を生かして写真の顔が切れたり写らないことがないように配慮している。

 さらに、写真の汚れやいらない部分を消すレタッチ機能や、逆光の写真で明るい部分をそのままに暗い部分だけを明るくできる機能なども新たに追加されている。

●加工したムービーはテーマを使って全体的に演出!
 iMovie '09は、'08版から導入されたドラッグ&ドロップ編集機能に加え、動画の編集機能が強化されている。コンテキストメニューを使った編集機能では、別の動画から音声部分だけを他の動画に合成したり、スローモーションやリバース再生などを行える。さらに、自動ビデオスタビライゼーション機能を使って、動画の手ぶれを補正することも可能だ。

 また、あらかじめ用意されたテーマ設定にそったトランジションやエフェクトの自動付加で、すばやくムービー全体を演出できる。視覚効果で旅行の雰囲気を演出する「地図アニメーション」機能などもある。動画編集初心者のお父さんでも、家族旅行で撮った動画を統一したテーマで手軽にまとめられる。

●ピアノやギターの演奏を講習できるレッスン機能——有名アーティストも登場
 GarageBand '09は音楽を作成したり編集したりすることが可能なソフトだが、今回はさらにギターとピアノのレッスン機能を追加。課題曲の演奏方法をレッスン形式で先生が教えてくれる。日本語版では基本レッスンの音声が日本語に吹き替えられているが、英語音声も選択可能。また、Macworld 2009での発表当時はアメリカとカナダのみで追加購入できた有名アーティストのレッスンも、ギターはJohn Fogerty、ピアノはGaNorah Jones、Sara Bareilles、Ben Foldsの計4名を日本で購入できるようになった。アーティストレッスンの音声は英語のみで、日本語字幕が表示される。ソフト内の「レッスンストア」からインターネットを使って購入でき、価格は北米価格の4.99ドルに対して日本では480円。

 iWorkは、プレゼンテーションツール「Keynote」、表計算「Numbers」、ワープロ「Pages」で構成される。Keynote、Numbers、Pagesのおもな新機能を見てみる。

●簡単に動きのあるプレゼン資料を作成
 まず、Keynoteの最大のポイントは新たに追加されたトランジション「マジックムーブ」。複数のスライドを作るだけで動きのある表示効果をつけられるというもので、たとえば、画面上に散らかったトランプの画像を整列するといった動きや、表示してあるテキストを回転させて別のテキストに変えるといった動きをマウス操作で簡単に付加できる。そのほか、iPhoneアプリ「Keynote Remote」を利用することで、Wi-Fi接続したiPhone/iPod touchとMacを使ってプレゼンテーションを遠隔操作することも可能になった。

●シートで使用中の数式をリスト表示
 Numbersは数式機能が強化され、シートで使用されているすべての数式をワンクリックで一覧表示できる「数式リスト表示」などが可能になった。会計などの実務作業で複雑なシートを作る人にはうれしい機能だろう。また、グラフオプションも追加され、ひとつのデータから線/棒/面グラフを一括で作成できるようになっている。そのほか、Excelデータを開いたり保存することも可能になった。

●要点確認が簡単な「アウトラインモード」や「フルスクリーン」を追加
 Pagesは、文章全体を要約表示できる「アウトラインモード」が最大のポイント。文章全体を見出しのみ表示したり、長い文章を記述するとき要点を書き出してから詳細を追加するなどの使い方ができる。また、画像データも要約表示として簡単に拡大縮小が可能。長い資料の内容をすぐに確認したい時などに便利だ。そのほか、背景を黒一色にしてフルスクリーン表示する「フルスクリーン」は、文章作成やテキスト確認を集中して行える。また、Wordデータを開いたり保存することも可能になった。

 全体的に感じたのは、テキスト入力を除けばキーボードによる入力作業がほとんどなく、基本的にマウスだけで操作できるということ。初心者でも使いやすいように配慮している印象を受け好感を持てた。とくに、iPhoto '09の「人々」や「撮影地」による自動分類は、これまで分類に手間取っていた人やものぐさな人にはとても便利な機能だろう。iMovieやKeynoteも、新機能を使えば誰でもひと通りのムービーやスライドを作れるはずだ。複数のソフトのパッケージとして考えれば、機能性や操作性、データ量は十分といえるだろう。ただ、良くも悪くも自動でいろいろな作業や効果の追加をやってくれるので、アルバムなどは誰でも似たようなものなる可能性も多少は感じた。
《近藤》

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