【インタビュー】Boldの発売で本格普及期に!? NTTドコモのBlackBerry販売戦略 | RBB TODAY

【インタビュー】Boldの発売で本格普及期に!? NTTドコモのBlackBerry販売戦略

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「BlackBerry Bold」
  • 「BlackBerry Bold」
  • 法人事業部 ソリューションビジネス部 スマートフォン推進室 営業企画・営業企画担当 課長 三嶋俊一郎氏
  • 法人事業部 ソリューションビジネス部 スマートフォン推進室 営業企画・営業企画担当 課長 三嶋俊一郎氏
  • 法人事業部 ソリューションビジネス部 スマートフォン推進室 営業企画・営業企画担当 課長 三嶋俊一郎氏
 NTTドコモが「BlackBerry Bold」を日本市場で発売する。これまで法人向けに特化していた同社のBlackBerryソリューションだが、Boldは個人向けにも販売するという。今後、法人向け、個人向け、それぞれどのように展開していくのだろうか。NTTドコモのBlackBerryソリューションについて、同社の法人事業部 ソリューションビジネス部 スマートフォン推進室 営業企画・営業企画担当 課長である三嶋俊一郎氏に話しを伺った。

■日本市場にマッチしたBold投入

——BlackBerry Boldの発売に伴い、個人向けにも端末提供を開始します。御社のBrackBeryyソリューションに大きな方向転換があったということでしょうか?

三嶋:BlackBerryソリューションはご承知のように2006年9月に法人向けとして8707h端末を提供開始しました。当初は英語版のみの提供で、翌年7月に日本語版の提供を開始しています。当時の日本では、現在のようにスマートフォン市場が熟してはいませんでした。BlackBerry端末は、iモード搭載機との機能面でのギャップが大きく、お客さまにBlackBerryの価値が理解していただけなかったのです。しかし、法人向けならば、対面で販売することができ、BlackBerryの価値をご納得いただける。また、サポート面や料金面のオペレーションについても、個人向けに整備されていなかったという事情もあります。

——ようやくスマートフォン市場が熟してきたということですね?

三嶋:そうですね。お客さまの認識が高まってきたこともありますし、端末が3G対応になったということもあります。日本では3G対応端末がいち早く普及しましたが、これまで欧米や東南アジア諸国では3Gに対応している端末のほうが珍しかったんです。しかし、最近ではそうした海外でも3G対応端末が普及しはじめており、Boldも3G対応端末として登場しています。8707hのような端末の次に、いきなりBoldのような革張りの高級感のある端末を提供することで驚かれたかもしれませんが、北米では8707hからBoldまでの間に2機種発売されています。しかし、それら2機種は日本市場にマッチしているとはいえず、導入していません。ようやく日本市場にマッチした端末としてBoldが出てきたというわけです。RIM(製造元のResearch In Motion社)のようにグローバルに展開しているメーカーの場合、「日本で売れるから端末を出す」というスタンスではありませんから。

——Boldは日本市場にもマッチしているということですが、そこには御社の意向も取り入れられているのですか?

三嶋:はい。いろいろと取り入れていただいています。たとえばBoldはFOMAプラスエリア(800MHz帯のW-CDMA方式によるサービスエリア)に対応しています。山間部や離島など幅広いエリアでお使いいただけます。

■大量導入増加でBlackBerry本格普及期到来!

——BlackBerryの直近の動向などお聞かせください。

三嶋:法人向けのニーズは、いわばBlackBerryソリューションのベースとなる部分ですが、最近の動向で顕著なことといえば、1,000台単位など大口の導入が増えてきたことでしょうか。たとえば、製薬メーカーである日本イーライリリーはMR(営業)にBlackBerry端末を持たせていますが、これはかなりの台数に上っています。

——やはり外資系企業による導入が多いのでしょうか?

三嶋:いいえ。最近では日本企業による導入も飛躍的に増えています。そうしたこともあり、いよいよBlackBerryの国内への本格普及期にはいったものと考えています。

——個人向けの狙いはどの辺でしょうか?

三嶋:企業ユーザーの次は、企業内個人、つまりビジネスコンシューマを取り込んでいくことです。20代後半から40代、あるいは50代のビジネスパーソンというところがターゲットですね。BIS(ブラックベリーインターネットサービス)を利用することで、インターネットアクセスやプロバイダのメールを読み書きするという利用法がメインになります。

——BlackBerryの料金プランも変更されていますね。

三嶋:「ブラックベリーインターネットサービス」「ブラックベリーエンタープライズサービス」「ブラックベリーデュアルサービス」の月額利用料金を1日から1,575円(税込)に値下げしています。しかも2月1日から4月30日まではその1,575円が無料になりますから、今がBlackBerry導入のチャンスです(笑)。また2月20日からは「Bizホーダイ・ダブル」の上限額対象通信にBlackBerryのパケット通信を追加しますので、思いきり使っても月額8,000円程度に収まるのではないでしょうか。

■ライバル端末はネットブック!?

——BlackBerryのライバル端末はどのあたりだとお考えですか?

三嶋:一部はiPhoneで一部はWindows Mobileですが、いずれも完全に競合するとは考えていません。

——Boldにはエンターテインメント志向の機能も搭載されるようですが。

三嶋:iTunesとの同期などもできるようになりますし、カメラも搭載します。しかしiPhoneほどにエンターテインメント志向にはなりません。なお、BlackBerryならではの機能として、カメラはリモートで使用不可にすることもできます。また、法人向けのBoldには、カメラを省いたモデルも用意します。カメラを持ち込めない場所で連絡用に使えないと困るケースもありますから。

——スマートフォンとして直接競合するライバルはないということですね?

三嶋:むしろAtomプロセッサを搭載したネットブックがライバルになると思います。いくらネットブックが軽くなっているとはいえ、かさばるため、どうしても鞄に入れて持ち歩かなければなりませんし、セキュリティはかけられるものの、リモートで中身のデータを消すことはできません。その点ポケットからさっと出してすぐ使えるBlackBerryのほうが優れているといえるのではないでしょうか。事実、ノートPCからのリプレース需要は多いですよ。ネットブックならば、価格的にもライバルだと思います。

■ますます広がるBlackBerryソリューション

——将来的なサービス展開の予定があれば教えてください。

三嶋:おかげさまでBlackBerryの基本機能であるメール、スケジュール、アドレス帳などの機能はお客様からもご好評をいただいております。将来的に強化していかなければならないとすれば、まず、グループウェアの対応を広げたいですね。日本では、BlackBerryで利用可能なグループウェアが、実質DOMINOかExchangeしかないのが現状です。今後の課題として、サイボウズのような、日本で普及しているグループウェアにも対応していきたいと考えています。また、BlackBerryから直接SMTPやPOP3にアクセスできるような仕組みを現在開発中です。BlackBerry Enterprise Serverがグル—プウェアサーバにアクセスするように、社内のメールサーバにアクセスするというものです。こうすることで、BlackBerryのセキュアな環境のもとで社内メールを読み書きできるようになります。さらに、iモードメールへの対応の要望も高いですね。こちらは時期は未定ながら社内で開発準備中です。

——BlackBerry用のアプリケーションの提供などはいかがでしょうか。

三嶋:個人向けに、アプリケーションのダウンロード販売なども考えたいところではあります。RIMが北米で展開していますが、できれば日本でBlackBerryのエコシステムを構築していきたいですね。たとえば日本のビジネスパーソンが必要とするアプリケーション、英和辞書や和英辞書などは典型的なものですが、パートナー企業様と協力しながら、そうしたアプリケーションをそろえていければベストですね。
《RBB TODAY》

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