LGエレクトロニクスとインテル、モバイル・インターネット端末(MID)の開発で協力 | RBB TODAY
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LGエレクトロニクスとインテル、モバイル・インターネット端末(MID)の開発で協力

エンタープライズ モバイルBIZ
 韓国LGエレクトロニクスとインテル コーポレーションは16日、スペインのバルセロナで開催されている「Mobile World Congress」において、インテルのモバイル・インターネット端末(MID)向け次世代プラットフォーム「Moorestown」(開発コード名)と、Linuxをベースにした「Moblin v2」ソフトウェア・プラットフォームを採用した製品の開発で協力すると発表した。LGエレクトロニクス製のMIDは、Moorestownを採用した世界初の製品の1つとなる予定。

 Moorestownはインテルの第2世代MIDプラットフォームの開発コード名。Moorestownは、45nmプロセス技術により製造されたインテルAtomプロセッサー・コア、グラフィックス機能、メモリ・コントローラーを統合したシステム・オン・チップのLincroftにより構成される。また同プラットフォームは、さまざまな入出力や無線接続ソリューションをサポートするI/OハブのLangwellチップセットを含んだものとなっている。

 インテルのMoorestownを搭載したMIDは、アイドル時の消費電力を現在のインテルAtomプロセッサー搭載MIDと比較して10分の1以下に抑えることができる予定。加えて、Moorestownプラットフォームは、Linux OSをベースとした新しいMoblinソフトウェアであるMoblin v2.0を採用している。同ソフトウェアは、特にPCと同等のインターネット体験や携帯電話の音声機能を提供するために開発された。Moorestownプラットフォームは2010年までに市場に投入される予定とのこと。

 LGエレクトロニクスは2008年第4四半期にインテルAtomプロセッサーを搭載したネットブックの発売を開始した。また世界中の通信事業社や販売店に携帯周辺機器を提供しており、インテルCoreプロセッサー搭載ノートブックPCも、引き続き提供している。そしてMIDは、コンピュータ業界におけるあらたな成長分野であり、PCと同様の、リッチでインタラクティブなインターネット体験をポケットサイズのデバイスで提供すると両社は見ている。またLGエレクトロニクスは、さまざまなネットワーク接続とインターネットへのアクセスを提供するためにエリクソンと協力し、3Gネットワーク機能を開発中のMIDに搭載する予定だ。

 LGエレクトロニクスとインテル コーポレーションは、現在の上位機種のスマートフォンに備わる高機能を、いろいろな携帯機器で実現することにより、リッチなインターネット体験を広くユーザーに提供するという共通の目的があるとしており、今回の新しい機器設計における協力は、両社がこれまで築き上げてきた密接な協力関係を、さらに強化するものであるとのこと。

 LGエレクトロニクスの主席副社長兼モバイル・コミュニケーション事業部長のジャン・ジュン・リーは「MIDは、LGエレクトロニクスのビジネスにおける成長分野です。この度、我々の顧客であるサービス・プロバイダに対して、優れた性能とインターネットにおける互換性を提供するために、インテルの次世代プラットフォームであるMoorestownとMoblinベースのOSを採用しました。インテルとのMIDプラットフォームにおける協力は重要であり、長期にわたる両社の関係をより強固なものにします。我々の取り組みは計画とおりに進行しており、今回のMID製品を発表できることを楽しみにしています」と述べている。
《池本淳》
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