クラウドコンピューティングの成長が及ぼす影響とは? ガートナーが分析 | RBB TODAY

クラウドコンピューティングの成長が及ぼす影響とは? ガートナーが分析

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 ガートナージャパンは12日、「IT調達およびベンダー管理に重大な影響を及ぼすクラウドコンピューティングの成長」と題するレポートを公開した。

 同レポートは「クラウドコンピューティングは、ITサービスの工業化とコモディティ化に向かう破壊的なトレンドである」とし、ITサービスの調達に及ぶ影響と、それによるベンダー管理の変化を検証したものとなっており、「市場の利益率を超えているサービスの減少」「価格モデルはさらに競争が激化し、簡素化され、標準化が進む」といった指摘を行っている。そのうえで「あらたなITサービスを調達するときのオプションとして、クラウドコンピューティングサービスを検討すべき」「ベンダーが提示する価格の競争力を確認し、クラウドと従来のITモデルを比較したときに、クラウドコンピューティングプロバイダとの関係管理に必要となる作業の削減方法を見つけるべき」と結論づけている。

 まずガートナーは、クラウドコンピューティングを「極めて拡張性の高いITの能力を、インターネットテクノロジを使用して外部の顧客にサービスとして提供するコンピューティングのスタイル」と定義しており、AmazonのWebサービスであるS3オンラインストレージ、EC2コンピューティングキャパシティ、SimpleDBデータベース、Google のGoogle App Engineなど、すでに提供されているクラウドコンピューティングサービスを分析。クラウドコンピューティングの普及により、価格などの市場情報が簡素化され、価格のひずみやベンダーによる価格操作は最小限に抑えられ、異常に高い利益や、顧客がそうしたサービスに余分な料金を支払うリスクが軽減されるはずとした。

 また総保有コスト(TCO)においても、クラウドコンピューティング環境では、Web経由で提供されるソリューションが標準になるため、従来のように内部を重視したエンタープライズアーキテクチャ設計とは大きく異なり、より単純になり、問題が少なくなると分析した。

 クラウドコンピューティングがベンダー管理に与える影響としては、「ベンダー管理の必要性の低下」のほか、「定期的なサービスレベルの報告と追跡は標準化され、最小限にできる」「ベンダー関係とそのために必要な管理の重要性が低下する」「ベンダーとの関係は、個々の取引ごとになり、戦略性が薄れる」などとしている。
《冨岡晶》

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