日本HP、SSD採用の仮想化専用ブレードサーバ「HP ProLiant BL495c G5」 | RBB TODAY
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日本HP、SSD採用の仮想化専用ブレードサーバ「HP ProLiant BL495c G5」

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 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は仮想化専用ブレードサーバとして「HP ProLiant BL495c Generation 5」を発表した。概要はこちらの記事で紹介済みだが、HP ProLiant BLcシリーズのなかではメモリスロットの多さ、HDD、I/Oに特徴のある製品となっている。

 ISSビジネス本部ビジネスプランニング部マネージャの宮本義敬氏によると、HP BladeSystemc-Classは国内のx86ブレードサーバのなかで4四半期連続トップとなっており、出荷台数についても前年対比160%の成長と順調であるという。日本HPのブレード戦略は、EDA、リスク計算システム、官公庁システムなどのブレードバリュー領域と中堅・中小向けのブレードボリューム領域という2極化戦略をとっている。「EDA、リスク計算システムの分野については、市場が厳しいなかでサーバーをもっともご購入いただいている分野。この分野は、より多くのCPU、サーバーパフォーマンスを必要とする」(宮本氏)。今回の製品はブレードバリュー領域の仮想化を利用したシステムコンソリデーションというニーズへの投入となる。

 「HP ProLiant BL495c Generation 5」が仮想化に最適である理由として、エンタープライズストレージ・サーバ事業統括ISSビジネス本部サーバプロダクト・マーケティング部の木村剛氏は、まずコア数の多いプロセッサを採用している点を挙げた。同製品はクアッドコア AMD Opteronプロセッサを2プロセッサ搭載しているが、「今主流のVMwareのESXサーバはプロセッサライセンスであり、そのコストを考えた場合はプロセッサ数が多い方が有利だ。さらにコア数が多いほうが、ゲストOS、仮想マシンを多く載せられる」(木村氏)。メモリについても、16メモリスロット搭載で最大128GB(8GB×16 DIMM)となっているが、1台のサーバで多くの仮想化OSを載せた場合、大量のメモリが必要になることから、安価に実装するにはメモリスロットが多いほうがいいと強調した。また、仮想化環境で迅速にブート、リブートができ、システムのダウンタイムを極力少なくすること、さらに故障率が少なくてメンテナンスの頻度を削減するにという意味で最新の半導体ドライブSSD(Solid State Drive)を採用している。最大8ポートNICで10GbE搭載という特徴は、仮想マシンをたくさん載せた場合のI/Oトラフィック集中に対応するとした。具体的には基本スペックは以下のようになっている。価格は329,700円〜で、10月下旬から出荷開始だ。





・CPU:最小1基/最大2基
AMD Opteronプロセッサ2300番台(〜2.3GHz)
・メモリ:PC2-5300 Registered DDR2(667MHz)
16スロット最大128GB
・チップセット:ServerWorks(HT-1000、HT2100)チップセット
・HDDスロット:ノンホットプラグ半導体ドライブ(Solid State Drive)×2
最大64GB×2(128GB)
・ネットワーク:デュアルポートNC532i 1/10Gbサーバアダプタ
最大8NICまで(メザニンスロット×2)
・拡張性:ストレージブレード・テープブレードの利用が可能
・仮想化:内蔵USBによるVMware ESXi、Citrix XenServer対応
・遠隔操作:iLO Standard Blade Edition(GUI遠隔操作機能)を標準装備
・サイズ:10Uエンクロージャに16台/6Uエンクロージャに8台
・標準保証:3年間パーツ保証、3年間翌日オンサイトサービス
 

「SSD(Solid State Drive)については32GBと64GBの半導体ドライブを最大2台搭載可能だが、特徴としてはレイテンシが低い、さらに故障率が低く静音である。また10GbEを標準で2ポート搭載している。1台のサーバに例えば8つのゲストOS、顧客によっては20、30のゲストOSをのせるケースもある。そうした顧客がゲストOSでそれぞれサービスを行うと、どうしてもデータを流すサービス用のネットワークにトラフィックが集中する。さらにゲストOSを収納しているSANストレージ上にもトラフィックが集中する。こうしたデータのセグメント、FCおよびiSCSIのネットワークに広帯域のネットワークニーズがある。ここに10GBEを用意したので、仮想化によってシステム集約を検討しているお客様には最適なI/O環境が提供できる」(木村氏)。

■HP ProLiant iVirtualization powered by Citrix XenServer

 また、同社はCitrix XenServerのOEM販売を発表した。5月8日にはVMware ESXiのOEMを発表しているが、今回は第2弾。今後はMicrosoft Hyper-Vも予定されている。今回の「HP ProLiant iVirtualization powered by Citrix XenServer」は、ProLiantの中のUSBポートにブート可能なUSBスティックを差し込んだ状態で納品。顧客が電源をいれた段階で、すでに仮想化のインフラがととのっているというコンセプトの製品。「VMware ESXやMicrosoft Hyper-Vと同様にハイパーバイザー型ということで、非常にオーバーヘッドの低いソフトウエアになる。さらにVMwareのVmotionと同様に、XenMotionというゲストOSの電源をとめないまま物理的に稼働しているサーバを移動することができる可溶性向上のテクノロジーを搭載している」(木村氏)。

 BL460c、BL465cなど17機種に対応し、Select EditionとEnterprise Editionの2種類がある。Enterprise Editionは管理ソフトウェア XenCenterのライセンスがつき、1年間ソフトウェア保守がつくが、Select Editionは管理ソフトウェア、1年間ソフトウェア保守がつかない。価格はSelect Editionが23,100円、Enterprise Editionが588,000円となっている。

 またHPバージョンに標準実装のXenServer管理ツール「HP ProLiant Virtual Console」は、4つまたは9つの仮想マシンのコンソール画面を1つのコンソール画面でマルチモニタ表示することが可能。バーチャルKVMも実装し、PrintScreenで仮想マシンを切り替え操作できる。
《RBB TODAY》
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