マイクロソフトとターボリナックスが協業〜WindowsとLinuxのシングルサインオンなどを実現へ | RBB TODAY
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マイクロソフトとターボリナックスが協業〜WindowsとLinuxのシングルサインオンなどを実現へ

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 マイクロソフトとターボリナックスは米国時間22日、協業契約を結んだこと発表した。今回の契約により、ターボリナックスは、アジアにおいて初めてマイクロソフトと包括的な協業を行うLinux/OSSプロバイダとなる。

 この契約は、「LinuxとWindowsサーバ間の相互運用性の向上」「研究開発分野における連携」「ターボリナックス製品ユーザに対するマイクロソフトが持つ知的財産の保証」「デスクトップ分野における協調の拡大」の4項目に関する包括的な協業契約となっており、今後これらの協業を進めることとなる。

 具体的な事項としては、相互運用性の向上において、WindowsとLinuxの両方のシステムに1つの証明書でログインできるシングルサインオン・ソリューションの開発、およびターボリナックスによるWorkgroup Server Protocol Program(WSPP)評価ライセンス契約の締結を行う。またOpen XML-ODFファイルフォーマット変換ツール開発プロジェクトでの協力、Windows Mediaコンテンツ再生ソフトのターボリナックス製品への収録、インターネット検索サービス「Live Search」のターボリナックス製品への標準搭載などが挙げられている。

 マイクロソフトは今回の提携について、シングルサインオンの連携ソリューションを両社の顧客に提供することを第一義としている。調査によると、ヘルプデスクにかかる問い合わせのうち5回に1回がリセットを含むネットワークパスワード関連であることから、WindowsとLinuxの両方のシステムに1つの証明書でログインできるシングルサインオン・ソリューションを開発することにより、システムの利用効率をアップしヘルプデスクにかかるコストや社内的なITコストを削減できる見込み。

 マイクロソフトの知的財産担当ゼネラルマネージャーであるデビッド・ケーファーは、「協業をとおして、マイクロソフトとターボリナックスは、シングルサインオン・ソリューションなど、両社の顧客にとって真の価値あるソリューションの提供のために連携体制を強化していきます。ターボリナックスは現在マイクロソフトの優先的なLinuxパートナー企業の1つであり、オープンソースと商用テクノロジー間を結ぶ協業を更に進めていくことを大変嬉しく思います」とコメントしている。

 一方ターボリナックスの代表取締役社長である矢野広一は、「マイクロソフトと協業することで、WindowsとLinuxが混在する環境におけるコストおよび複雑性の低減のために多くの事業を行うことが可能となり、今回の協業により当社が市場において非常に有利なポジションとなると確信しています。事業を成功させるためには、混在環境の中でユーザーのプライオリティに合うソリューションを設計するためのビジョンと知的財産をシェアするための仕組みを必要とします。マイクロソフトのユーザーがあらたにLinuxを評価する際、Turbolinux製品が現在利用しているマイクロソフト製品と組み合わせて最適なLinuxディストリビューションとなるよう望んでいます」とコメントしている。
《冨岡晶》
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