日本AMDは17日、ノートPC用に設計された64ビット・デュアルコアCPU「Turion 64 X2モバイル・テクノロジ」を発表、即日出荷を開始した。当初出荷されるのは、Turion 64 X2 TL-50/TL-52/TL-56/TL-60の4モデルで、1,000個ロット時の単価は184ドル（20,360円）から354ドル（39,160円）。 Turion 64 X2モバイル・テクノロジは、サーバ/ワークステーション向けCPU「Opteron」およびデスクトップPC向けCPU「Athlon 64 X2」にも採用されている「ダイレクトコネクト・アーキテクチャ」を基礎としたもので、コア、メモリ、I/O間の高速リンクによりシステム性能を向上させているという。 また先進的な機能セットとして、消費電力を削減しバッテリ駆動時間を延長する「マルチコア・パワーマネージメント」、イメージ処理およびオーディオやビデオのエンコードとデコード、3Dグラフィックス・レンダリングを加速する「Digital Media Xpress」、仮想環境の性能と信頼性、セキュリティを高める「Virtualization」といった機能も備えている。 さらに、同CPUは次世代OS「Windows Vista」の64ビット版への最適化がなされているほか、Windows Vistaをサポートする主要ハードウェア・コンポーネントの開発もマイクロソフトとの緊密な協力体制を構築し進めているという。 なお、同社によると同CPUを搭載したノートPCは四半期中に各社より販売が開始される予定で、発売予定の企業はエイサー、BenQ、方正、富士通・シーメンス・コンピューターズ、ゲートウェイ、HP、MSI、NEC、パッカードベル、同方だとしている。
