『新世紀エヴァンゲリオン』碇シンジ役でも知られる声優の緒方恵美が25日に自身の公式Xを更新し、“故人AIサービス”について見解を述べた。
近年の生成AIの普及に伴い、自身の声を使用した動画の存在を確認し、“声の無断使用”の被害を受けたという緒方。それ以来、インタビュー記事や自身のXポストで、生成AIによる“声の無断使用”に反対する意見を発信してきた。これまでも「#NOMORE無断生成AI」のハッシュタグを用いて問題提起を続けている。
この日、緒方は、がんで他界した妻をAIで再現する“故人AIサービス”に関するABEMA TIMESの記事を引用し、「…改めて。私は私の声を他界後に使って欲しくありません。あなたの目の前にいた私を、作品の声を永遠に。」と意見を示した。さらに、自身の投稿を引用しつつ「未来を共にできないことに絶望した時、そのスイッチを自分の手で消せるのか。 結局はどこかで、なのだ。エゴより遺志を尊重したい。」と、故人の遺志を大切にしたいという旨の発言を重ねた。
この投稿を受け、ネット上では「自分の声が自分の意思や信条から切り離され、他人の意思によって好き勝手に喋らされるというのはゾッとする話」「AIで再現しても、本人に近い偽物で、それはそれで寂しくなります。」「たとえ、家族が亡くなったとしてAIで再現できても、嬉しくないかもしれません。」「気持ちはよく分かります。よく分かるからこそ『それでいいのか??』と問いたくなります」など、さまざまな意見が寄せられている。
※声優・緒方恵美が”故人AIサービス”について見解を述べた投稿「緒方惠美の公式Xより」