5月18日23時から放送される『情熱大陸』(TBS系)で、小倉百人一首競技かるた選手の川瀬将義が特集される。

漫画や映画で人気に火がついた小倉百人一首競技かるた。和歌の上の句を聞き、下の句の札を取る速さを競う。トップ選手になると、上の句を聞いてからの反応速度はわずか0.01秒ほどだ。
川瀬は2022年に第68期名人戦で初の名人位を獲得し、その後も連戦連勝を続け、2024年には3大タイトルを全て制覇するという28年ぶりの快挙を達成した。
その特徴は「攻めがるた」と呼ばれる攻撃的な戦法だ。自分の近くにある札よりも、あえて遠い敵陣の札を狙うハイリスク・ハイリターンな戦略で対戦相手を翻弄し、試合を優位に進める。
しかし畳を降りると、川瀬はまったく別の顔を見せる。誠実で飾らない性格とのギャップに、周囲は驚かされる。3歳から百人一首に親しみ、小学生時代に天才と言われたが、思春期に一度競技から離れた過去を持つが、そこにはどんな思いがあったのか。
大学時代に競技かるたへの情熱を取り戻した川瀬だが、ほとんどの大会には優勝しても賞金がない。現在は企業のIT部門に週2日勤務し、残りの日々を練習と競技の普及活動に費やす。目指すのは競技かるたのプロ化で、YouTubeや公開練習を通じてその必要性を強く訴え続けている。
タイトルを制覇した今、若手からベテランまでが打倒川瀬を掲げて挑戦してくる。2025年の3大タイトル戦に臨む「王者」を追う。