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韓国ドラマ『クイーンメーカー』強烈な目力で主役と対峙する3人のダークヒロインたち

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韓国ドラマ『クイーンメーカー』強烈な目力で主役と対峙する3人のダークヒロインたち
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Netflixで配信中の韓国ドラマ『クイーンメーカー』は、韓国を代表する企業、ウンソングループで「どんなスキャンダルも華麗にもみ消す」と評価されてきたファン・ドヒ(キム・ヒエ)と、常に弱者に寄り添う熱い弁護士、オ・ギョンスク(ムン・ソリ)の2人の女性が政治の世界へ挑む物語だ。

ウンソングループが政治の世界も牛耳ろうとしていることに危機感を覚えたドヒが、ギョンスクをソウル市長選に出馬させ、世の中へ一石を投じる。クールなドヒと熱いパッションを持ったギョンスク。ベテラン俳優が醸し出す「バディぶり」が見る者の心を揺さぶる。

今回は、主演のキム・ヒエ、ムン・ソリとともに物語を盛り上げた3人の個性派俳優たちの魅力に迫りたい。
(以下、物語の内容にふれるネタバレあり)


あらすじ:



ファン・ドヒ(キム・ヒエ)は、韓国の大手企業、ウンソングループの戦略企画室長として、ウン一族のトラブルを片付ける敏腕フィクサー。部下のハン・イスル(ハン・チェギョン)が不幸な事故で命を落としたことをきっかけに、ウンソングループと決別。

同じ頃、ウン・チェリン(キム・セビョク)が常務を務めるウンソンデパートの一方的な非正規社員解雇に抗議をしていた弁護士のオ・ギョンスク(ムン・ソリ)。ドヒはウンソングループを潰すためには、ギョンソクの力が必要だと確信し、ソウル市長選への出馬を依頼する。2人の女性が巨大な勢力に立ち向かうため、闘いを始めた。


登場人物



ファン・ドヒ(キム・ヒエ)
キム・ヒエ


大企業・ウンソングループの戦略企画室長として、ウン一族を守る敏腕フィクサー。部下の不幸な事故をきっかけにウンソングループを潰すことを決意。人権派弁護士のオ・ギョンスクと手を結び、政治の世界へ足を踏み入れる。

オ・ギョンスク(ムン・ソリ)
ムン・ソリ


第18代ソウル市議会議員、女性労働者人権弁護人団代表として常に弱者に寄り添い、ついたあだ名な「イカれたサイ・闘う鶏」。猪突猛進なところがあるが、理解のある夫に支えられ、自分の信念を曲げずに突き進む強い女性。ソウル市長選に出馬し、ドヒとともに戦う。

ソン・ヨンシム(ソ・イスク)

ウンソングループ会長。亡き夫からウンソングループを引き継ぎ、会社を大きくしてきた。ソウル市長に義理の息子を据え、意のままに操ることを画策している。

ペク・ジェミン(リュ・スヨン)

グリーンピープル財団理事長で、ソウル市長選に出馬する。ソン会長の次女、ウン・チェリンの夫。見た目は紳士的だが、女癖が悪く卑劣。

ソ・ミンジョン(チン・ギョン)

ソウル市長候補。国民改革党の議員。「庶民のしもべ」として国民の支持を得てきたが、オ・ギョンスクがソウル市長選に出馬したことで、激しく対立。手段を選ばずギョンスクを攻撃する。

カール・ユン(イ・ギョンヨン)
ジェミンの選挙参謀。長年ソン会長とは懇意にしている。

ウン・ソジン(ユン・ジヘ)
ソン会長の長女。浪費家で男癖が悪い堕落した生活を送っている。

ウン・チェリン(キム・セビョク)
ソン会長の次女。気に入らないことがあるとまわりに当たり散らす性格だが、経営については長女のソジンよりも勉強している。

クク・ジヨン(オク・ジャヨン)
ドヒの部下で、戦略企画室のチーム長。野心があり、ドヒを超えたいと考えている。

ハン・イスル(ハン・チェギョン)
ドヒの部下。不幸な事故で命を失う。

マ・ジュンソク(キム・テフン)
ドヒの元夫で、国民改革党政策局長として、ソ・ミンジョンを支える。


強烈な目力! ウンソングループ会長ソン・ヨンシムを演じたソ・イスク



主演のキム・ヒエとムン・ソリに負けず劣らず強烈な存在感をみせたのは、ソ・イスクだろう。
ウンソングループを牛耳る会長・ソン・ヨンシムとして、果てのない野望を抱くキャラクターを演じた。

キム・ヒエが演じるドヒをかわいがりながらも「野犬」と揶揄し、人を人とも思わない冷たさを持ち、自分に背を向けた者は徹底的につぶすという典型的なヒール役だ。

印象的なシーンが2つある。一つはウンソングループが建設した免税店の屋上でドヒと語り合う場面。「ここに立つと天地を創った気分になる」と得意気に話し、悪びれることなく「許可を取るため、市長にどれだけ賄賂を渡したことか」と口にするおぞましさ。強烈な目力が、ヨンシムの悪役ぶりをパワーアップさせている。

そしてもう一つは、猟をするヨンシムをドヒが訪ね、ソウル市長選に娘婿であるペク・ジェミン(リュ・スヨン)を推すのをやめるよう説得する場面だ。「ペク理事長だけはいけません」と強く言うドヒに対して、一呼吸おいてにらみつけ「何が言いたい?」と圧力をかける演技が素晴らしい。何より猟銃を構える姿が見事にハマっており、この時ばかりは主役のドヒよりもヨンシムに目がいった人も多いことだろう。

演じるイスクは、名バイプレーヤーとして数々のドラマに出演している。Netflixで配信中の『良くも、悪くも、だって母親』『シュルプ』、そして筆者が個人的に印象に残っているのは、イ・ジウン(IU)とヨ・ジング出演の『ホテルデルーナ~月明りの恋人~』で、現世とあの世を行き来する神を演じた姿だ。個性的な役がよく似合う、素敵な俳優だ。


ギョンスクのライバル議員 ソ・ミンジョンを演じるチン・ギョン



知的な雰囲気が印象的なチン・ギョン


ソウル市長選に出馬し、ムン・ソリが演じるギョンスクの最初のライバルとなったのが、国民改革党議員のソ・ミンジョンだ。

パッと見は上品で「庶民のしもべ」として国民に寄り添う姿を見せているが、裏の顔は浪費家でヒステリック。秘書を汚い言葉で罵ることも珍しくなく、悪い意味で見た目とのギャップが激しい。そんな役どころをギョンは上手く演じ分けている。

最初は政治に関して素人のギョンスクの存在を軽んじていたが、ギョンスクが持つカリスマ性に少しずつ恐れを抱くようになる。気持ちに余裕がなくなってからのミンジョンは、やることなすこと品性に欠け、最終的には側近だったドヒの元夫によって化けの皮をはがされてしまう。

演じているチン・ギョンは、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』でパク・ウンビンが演じるヨンウの実母として登場し、その存在を知らしめた。知的な雰囲気のあるギョンは、弁護士や政治家といった役がぴったりハマる俳優だといえるだろう。


ドヒを超えたい! 野心を抱くクク・ジヨンを演じるオク・ジャヨン



物語の冒頭からドヒの部下として存在感を示しているのが、クク・ジヨンだ。ドヒの指示どおりクールに淡々と仕事をこなすが、ドヒに対して並々ならぬ対抗心があることは見ていて明らかだ。そんなジヨンをドヒは少し疎ましく思っているのも、その後の2人の関係を示唆している。

不慮の事故で亡くなったハン・イスル(ハン・チェギョン)が、生活苦のために水商売をしていた過去を暴露するなど、ライバルを陥れ自分が有利になるように物事を運ぶところはかなりの策士。ドヒがウンソングループ会長に疎まれるようになってからは、間髪入れずに自分の立場をアピールし、出世のためなら女癖の悪いジェミンと平然と関係を持つなど、かなりしたたかな女性なのだ。

そんなジヨンを演じるオク・ジャヨンは、ここ最近ドラマでの活躍が目覚ましい俳優だ。記憶に新しいところでは、イ・ジョンソク主演『ビッグマウス』で、医師でイ・ジョンソクの敵の妻という役に、キム・ヘス主演の『シュルプ』では、ヘスのライバルとなる側室を演じた。

クールビューティーな見た目のジャヨンは、ソウル大学出身という驚くべき経歴の持ち主。その影響なのか知的な役を演じることが多い。今後ますます注目していきたい俳優の一人だ。

Netflixシリーズ「クイーンメーカー」独占配信中

■筆者プロフィール

咲田真菜

舞台・映画・韓国ドラマの執筆を手掛けるフリーライター。映画『コーラスライン』でミュージカルに魅了され、あらゆる舞台を鑑賞。『冬のソナタ』で韓国ドラマにハマって以来見続け、その流れで韓国映画、韓国ミュージカルにも注目するようになる。好きなジャンルはラブコメ、ファンタジー、法廷もの。ドロドロした愛憎劇は苦手。好きな俳優はイ・ビョンホン、イ・ジョンジェ、ヒョンビン、キム・ドンウク、チャン・ギヨン。いつか字幕なしで鑑賞したいと韓国語を勉強中。
《咲田真菜》
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