アニー役・森山良子、英語の発音は父のダメ出しのおかげ……『カムカムエヴリバディ』 | RBB TODAY
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アニー役・森山良子、英語の発音は父のダメ出しのおかげ……『カムカムエヴリバディ』

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アニー役・森山良子 (c)NHK
  • アニー役・森山良子 (c)NHK
  • ルイアームストロングと森山久のツーショット(撮影:ムッシュかまやつ)
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 現在放送中のNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』。このほど、劇中でハリウッドのキャスティングディレクター、アニー・ヒラカワ役を演じる森山良子へのインタビューが公開となった。

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――『カムカムエヴリバディ』への出演が決まった時の心境は?

 ひと言では言い表せないような気持ちです。ストーリーを伺った時に、なぜ私のところへ依頼をくださったのかしらと、本当に不思議でたまりませんでした。というのも、私の父(森山久)がジャズミュージシャンでトランペッターだったからです。そして、ルイ・アームストロングの大ファン! 父は日系2世で日本語より英語の方がずっと上手だったものですから、ルイ・アームストロングが日本に来るときに羽田まで自分の車を運転して迎えにいったんです。ただ、大好きなだけなのに(笑)。サッチモもすごく心を開いてくれて、父の車で宿泊するホテルに入り、いろんなおしゃべりをして……というエピソードを、私は小さいときからたくさん父から聞いてきました。サッチモが生きていた当時は差別がひどかったと思いますが、そんな中でも人に笑顔しか見せない人だったそうです。父はサッチモのことが大好きだったので、今回のことも天国で喜んでいると思います。そんな繋がりがあるルイ・アームストロングは、私にとっても子供の頃からとっても特別な人でした。出演が決まった時は、私もこの作品にえも言われぬご縁を感じて、なんとも言えない本当に胸が詰まるような思いになりました。

――自身の役を演じる上でのエピソードを教えてください。

 アニー役を演じるうえで「あまり感情過多になりすぎないように」と、そこだけ気を付けました。英語のセリフが多いですが、幼少期の経験が支えになっています。小学生くらいの時に、アメリカンポップスというかオールディーズが流行っていたんですが、音楽に合わせて歌っていると父に呼ばれて、8小節を1時間くらいかけて直されるんです(笑)。英語の発音も直されて、また電蓄(電気蓄音機)のあるところへ戻って歌い始めると、また呼ばれて直されて……。もう、鼻歌も歌えない状況でした(笑)。小さい時から「私は歌い手になる」と言っていたので、父も母も私がシンガーになるだろうということを察して直していたんでしょうね。そのころの父のダメ出しが、今こうして歌を歌うのに役立っていますが、アニーの英語のセリフを話すうえで「言葉」としても役立っているのはすごくうれしいです。

――物語やひなた役の川栄李奈の印象は?

 この壮大な100年の物語は、それぞれの登場人物の細かい心情が丁寧に描かれていて、全部のセリフが人生や生き様、いろんなことにリンクしていくような感じです。もちろん計算されていると思うんですが、計算されているとは気づかないかもしれないような網目の中をくぐっていくセリフのやりとりというのが、本当にすばらしい。ただ立ち尽くして、唖然とするシーンがあったんですが、それだけで「おおお?!」と、感動して本当に涙が溢れてきたこともありました。私、家でも「エモーショナル良子」と呼ばれていて、なんでも「きゅっ」ときちゃう方なんです。ひなた役の川栄さんは、とても頑張り屋さんです。日本語も英語も膨大な量をあの体の中に全部インプットしてこの役に臨まれています。一方、私は3行ぐらい覚えるのに「うわああ?! 覚えられない! 覚えられない!」と言っています(笑)。それくらいすさまじい努力をなさっていると思いますね。

――放送を楽しみにしている視聴者へのメッセージをお願いします。

 100年に渡る壮大な家族のドラマです。人それぞれのご家庭があると思いますが、いろいろな人、いろいろな出会い、ひとつひとつが全て大事なシーンであるし、すべてが大事な出会いであるし、生きているということは本当に毎日が大事なんだなと、本当にそういうふうに思う作品です。どうぞ最後までご覧ください!
《松尾》
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