【インタビュー】上白石萌音、“朝ドラ”初のトリプルヒロインに意気込み「2人が心の支え」 | RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

【インタビュー】上白石萌音、“朝ドラ”初のトリプルヒロインに意気込み「2人が心の支え」

エンタメ その他
上白石萌音(C) NHK
  • 上白石萌音(C) NHK
  • 上白石萌音(C) NHK
  • 上白石萌音(C) NHK
  • 上白石萌音(C) NHK
  • 『カムカムエヴリバディ』場面写真(C) NHK
  • 『カムカムエヴリバディ』場面写真(C) NHK
  • 『カムカムエヴリバディ』場面写真(C) NHK
 NHKの連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』が11月1日より放送される。

 同ドラマは、母から娘へとバトンをつなぐ、“朝ドラ”初の3人のヒロイン(上白石萌音、深津絵里、川栄李奈)が織りなすファミリーストーリー。トップバッターを務めるのは上白石で、大正14年に岡山の和菓子屋で生まれた橘安子を演じる。ある青年との出会いをきっかけに、英語を学び始める彼女。やがて、その出会いがきっかけとなって未来を切り開いていくーー。

 上白石は、14歳の少女から大人の女性へ、そして結婚、出産、戦争体験と、安子の波乱の人生を演じる。今回、“朝ドラ”に憧れを持っていたという彼女に、同作の魅力を聞いた。

――平成生まれの上白石さんが、大正・昭和を生きた女性を演じます。事前に準備したことはありますか?

 (周りから)“昭和っぽい”と言われることも多いので、個人的に現代劇よりも昭和以前の役の方がしっくりくるんです(笑)。現代とでは社会の雰囲気、年齢の捉えられ方が違うので、しっかり時代背景を汲みながら演じたいと思いました。(作中で)戦争も挟みますし、歴史や物語だけではなく現実として捉えるために、事前に岡山に行って『岡山空襲展示室』で資料を見たり、祖父母に話を聞かせてもらったり、情報を蓄えました。

――ご自身よりも若い14歳を演じるにあたって意識した点を教えてください。

 掴むのが大変で、幼くも見えるし、大人びてるところもあるし、不思議な子だなと思いました。私の中で安子は、人の目を気にしていない無垢な感じがあって、100パーセントの感情で揺れ動いているところがあるのかな、と。

 声の出し方や表情など、監督と相談しながら演じていたんですけど、なかなか難しくてカットがかかったあと「(上白石に向かって)安子ちゃん、(演じている年齢は)14歳です」って言われたこともありました(笑)。衣装や髪型が年齢に応じて変わっていったので、そこからムードをもらって演じるようなところがありましたね。

――ご自身よりも上の年齢も演じられますよね。

 年齢が上がれば上がるほど、(役が)なじむ感覚があったんです。出産シーン以降、特にそう感じていたんですけど、目の前に小さい子がいて“この子を守らなきゃ”という気持ちになれたのは、共演した小さい女優さんたちのおかげだと思っています。あの子たちが私を自然と母にしてくれました。

――今回演じる安子について、似ていると思うところはありますか?

 熱中するとそれ一本になるところは似ていると思います。周りの声が聞こえなくなったり、寝る時も考えてしまったりという彼女の気持ちも分かるんですけど、私と決定的に違うのは、それが長続きすること。安子は一度好きになると、ずっと好きでいられる子ですが、私は長続きしない。人に相談しないと動けないタイプなので、一人で決めて一人で動く安子ってすごいなと思います。あの力強さは憧れますね。

――本作では個性豊かなキャラクターが登場します。気になる人物はいますか?

 ちょっとマニアックになってしまうのかもしれませんが、安子が暮らす商店街にある荒物屋「あかにし」の一人息子・吉右衛門です。中川聖一朗くんと石坂大志くんが演じているのですが、最初の本読みで2人が台詞を発した瞬間が忘れられなくて……。

 聞いたことのない台詞回しで高貴な感じがしたんです。おませで人生3回目のような喋り方に、全員が心を掴まれていました。濱田岳さん(安子の兄・算太役)も「俺も子役の時、こんな芝居をしたかった」って言っていましたね(笑)。物語の軸として強烈な個性を放ってくれています。

――話に出てきた濱田さんとは、初主演映画『舞妓はレディ』(2014年)以来の共演ですね。

 本当に岳さんのことが大好きで、今回兄妹になれてとても嬉しいです。岳さんは事あるごとに私を「飲みに連れていきたい」とおっしゃってくれていたんですが、ご時世的なこともあって、それは叶わなかったんです。何年かかっても実現させたいと思っています。

――英語が堪能な大学生・雉真(きじま)稔(SixTONES・松村北斗)との出会いも物語のキーとなります。松村さんとの芝居で意識した点はございますか?

 安子にとって稔さんは憧れのお兄さんですが、(彼女自身は)それが“恋愛感情なのか憧れなのかが分からないのかな”と想像していました。ほんのりとした夢みたいなものを初めて持ったときの気持ちや、うぶさみたいなものは、監督と相談しながら演じていましたね。

 2人はすごく純粋ですし、英語を通して、同じ興味に向かって話ができるアカデミックな仲なのかなと思っています。すでに稔さんを演じる松村さんが、品の良さや賢さみたいな雰囲気をお持ちだったので、安子はそこに純粋に憧れて、ついていった感じです。
《浜瀬将樹》
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

page top