4月に朝丘雪路さんが他界して2か月半。妻を追うように今月4日旅立った津川さん。小倉はその波乱に富んだ人生について「ある意味、豪放磊落(ごうほうらいらく)で、ご自由にご自分のお好きなことをやってこられたんじゃないかな」としながら、「役者さんとしては素晴らしい役者さんで、善から悪までいろんな役をこなした名優だった」とたたえた。
津川さんが経営するおもちゃ店「グランパパ」の経営が悪化した際は、借金 返済のため朝丘さんの自宅を売却することもあったが、小倉は最も印象に残っているエピソードとして、津川さんがヨーロッパから古城を買ってきた話を披露。
購入費が安価だったという津川さんは、小倉に「安いだろ。これをね、北海道の滝川に建てて、ヨーロッパの古城を北海道に見られるようにするんだよ」と夢を語っていたという。
だが城を解体後、石垣の石に一つずつ番号を振り、日本への運搬途中、費用がかかりすぎ、計画自体が頓挫したのだとか。津川さんは「こんなに城を運んでくるのにお金がかかるとは思わなかった」とショックを受けていたという。小倉は「少年のような考えを持つ人だった」と懐かしそうに語っていた。