長崎のハウステンボスにある「変なホテル」をご存じですか? 世界初のロボットホテルで、フロントでロボットがチェックインの手続きをしてくれたり、クロークではロボットアームが荷物を預かってくれたりします。そんな「変なホテル」が今、急増中。舞浜 東京ベイ、西葛西、銀座に加えて、4月27日に東京 浜松町、7月に赤坂と浅草橋、10月に羽田とオープンラッシュ。大阪 心斎橋や福岡 博多も2018年に。京都には2019年にオープン予定です。 その「変なホテル」のノウハウを活かした、「変なカフェ」が2月1日に東京 渋谷にオープンしました。なんとロボットが本格的なドリップコーヒーを淹れてくれるんです。これからの日本では、人手不足解消のために、ロボットが活躍していくんだろうな~なんて思いながら、ロボットが淹れてくれたコーヒーを飲んできました。ロボットが活躍する「変なカフェ」 「変なカフェ」はJR渋谷駅を西武渋谷店方面に上がった、「渋谷モディ」の地下1Fにあります。実は「変なホテル」や「変なカフェ」は、旅行会社のH.I.S.が運営。地下1FにはH.I.S.の旅行の窓口があり、旅の計画を立てながら美味しいコーヒーが飲めるよう、設置されたというワケ。もちろん、「変なカフェ」だけの利用も可能です。渋谷モディB1F(東京都渋谷区神南1-21-3)にあります。営業時間は11:00~21:00(ラストオーダー20:30まで)地下1Fには「変なカフェ」とH.I.S.のほか、6つのVRコンテンツが楽しめる「シブヤVR LAND」もあります 「変なカフェ」でドリンクをオーダーするには、まず最初に券売機でチケットを購入します。メニューは本格ドリップコーヒー320円、アメリカーノ290円、カフェラテ380円など7種類。全てMサイズになります。購入したQRコード入りのチケットをバーコードリーダーにかざすと共に、コーヒーカップを横のカップ置き場にセットすればOKです。券売機でチケットを購入。支払いは現金のみですが、ココは非接触決済などで、キャッシュレスに対応して欲しかったな~と思います本格ドリップコーヒー(320円)をオーダーバーコードリーダーにチケットをかざし、左のカップ置き場に空のコーヒーカップを置きます ココで働くロボットは、アメリカのRethink Robotics社が開発した、単腕型の協働ロボット「Sawyer(ソーヤー)」。協働ロボットとは、人との共同作業を可能としたロボットのことです。ロボットは空のコーヒーカップを潰すことなく、バリスタマシンの「Poursteady(ポアステディ)」に移動させます。そして金属フィルタを後ろのコーナーに持っていき、コーヒー豆を削って金属フィルタへ。とぼけた顔をしながらも、2本の指(!?)で巧みにコーヒーカップを移動させますすかさず金属フィルタを後ろのコーナーに。なかなかスピーディーな動きです削ったコーヒー豆を金属フィルタに入れますバリスタマシンの上からお湯が出てきてコーヒーが抽出される仕組み ちなみに本格ドリップコーヒーに使用されているコーヒー豆は、パートナーズコーヒーという生産者の顔が見える農園指定のコーヒー豆。ブラジル、グアテマラ、エチオピアの豆を最適な割合でブレンドしたもので、2段階の焙煎でしっかりとした味わいに仕上げているそうです。バリスタマシンのボタンを押してコーヒーが抽出されたら、本格ドリップコーヒーの場合、待つこと3~4分で出来上がりです。受け取りカウンター側。シュガーやミルク、マドラー、フタなどが揃っています中身が入った状態でも上手にコーヒーカップを移動させますチケットの番号でアナウンスされ、ボックスの中に置かれたコーヒーを受け取ります 素晴らしいのが、ちゃんと後片付けをするところ。お客様にコーヒーを出した後は、金属フィルタの中に入っているコーヒー豆を捨て、水で洗い流して、ちゃんと元の場所に戻すんです。コーヒーの提供時間だけを考えると、人がやった方が早いそうですが、ロボットを導入することで、少しのサポートでカフェの運営が可能に。本格ドリップコーヒーを淹れるロボットの商業利用は、今のところ日本でココだけ。ロボットがコーヒーを煎れる様子を楽しみながら待っていたので、時間についてはそれほど気になりませんでした。金属フィルタを水洗いして、ちゃんと元の場所に戻すんです。スゴイ!待機中にはロボットが決めポーズ。このタイミングを逃さず写真を撮りましょうH.I.S.のスペースにあるテーブルでコーヒーが飲めます 最初、どのように操作していいかわからず、オロオロしていたのですが、先にコーヒーを受け取ったお客さんが、チケットをかざすことを教えてくれました。そして私も次のオロオロするお客さんに操作を伝授。そうやってちょっとした親切を、映画『ペイ・フォワード』のごとく、繋いでいけたのも良かったです。ロボットカフェでコーヒーと人の優しさにホッコリできました。■変なカフェhttp://hennacafe.jp/執筆したデジージョ:綿谷 禎子※海外旅行前に自宅で外貨を受け取り。便利にお得に使える『LINE Pay外貨両替』