レゴにプログラミング要素を取り入れた「レゴ ブースト クリエイティブ・ボックス」が発売される。スマートフォン、あるいはタブレット端末でプログラムが可能だ。そこで都内で開催されたプレス体験会に出席してきたが、大人も充分に楽しめる仕上がりだった。■センサーにより複雑な動きが可能に まずは製品の概要から説明したい。レゴ ブーストは847ピースから構成される。説明書にしたがって組み立てることで「ロボットのバーニー」「子猫のフランキー」「ギター4000」「ブースト車」「ブロック組み立てマシン」の5モデルに自由に変形することが可能だ。ハード面では、キャタピラを動かすモーター、色や距離を認識するセンサー、振動を感知するセンサー、バネで飛んでいくダーツシューター(大砲)、音声の録音機能などを備える。乾電池で駆動する。「ブースト車」「ブロック組み立てマシン」「ロボットのバーニー」「子猫のフランキー」「ギター4000」 スマホのアプリでプログラミングできる動作は、左右前後に何マス進む、どちらにどのくらいの角度で回転する、どの方向に首を振る、ダンスをするといった単純なものから、色を感知してスタートする、モノを感知してスタートする、振動でスタートするなど複雑なものまで60種類以上を用意している。 国内販売予約は、1月26日よりトイザらスにて開始。2月1日より全国のトイザらスの一部店舗およびオンラインストア、2月15日からは全国のレゴランドストア、家電量販店、Amazon.comにて販売が開始される。価格は2万5千円前後になる見込みだ。■漫才で自己紹介 壇上ではLEGOLAND Japanの西真一郎氏によるデモが行われた。これは「ロボットのバーニー」と一緒に漫才をするような内容だった。話し終える度に、軽くバーニーの背中に手を当てる西氏。するとバーニーが話し出し、ときにダンスを踊る。1回目の振動でこの録音ファイルを再生し、2回目の振動でこのダンスを踊り、というようにプログラミングしているのだろう。その後、すごろくのようなボードを使った簡単なミッションも披露した。こうした遊びを通じて、子どもたちは楽しみながらプログラミングの基礎を学べるに違いない。■「子猫のフランキー」 ほかの形態も、それぞれキャラクターが立っている。手始めに子猫のフランキーについて説明しよう。デモ機にプログラミングされていた動作は「ミルクボトルを見せたら、立ち上がり、座り、顔を振る」「ろうそくを見せたら、ハッピー・バースデイ・トゥ・ユーを歌う」「背中をさすったら、ゴロゴロと猫なで声をあげて尻尾を振る」といったものだった。子猫のフランキー 製品にはミルクボトル、ろうそく、魚の骨などのアイテムが同梱されており、フランキーはそれらを色の認識センサーで感知している。また、背中をさすったことを感知するために振動センサーを使用している。センサーを使ったこうしたアイデアには感心させられる(詳細は以下の動画を参照のこと)。 一方で「ブースト車」は、戦車やブルドーザーをイメージさせるフォルムで、ハンマーで地面を叩く、ダーツ砲を打つ、といった男の子が喜びそうな動作をプログラミングできる。アプリ上に表示されるコントローラを使えば、ラジコンのように前後左右に自由に走らせることも可能だ。こちらはブースト車。プログラミングはもちろん、ラジコンのように自由に走らせることもできる 「ブロック組み立てマシン」は、工場のような形をしている。プログラミングにより、レゴのブロックを1つひとつ掴み、ベルトコンベアーで運び、自動で小さいロボットを組み立てることが可能。こちらは体験会で準備中だったため体験できなかったが、知的な子どもの創造性を刺激しそうな、シブ好みの形態と言えるだろう。