東京ビッグサイトで開催中の「第4回 ウェアラブルEXPO」。EFGのブースでは、骨伝導素子を4つも装着した帽子型デバイス「ZEROi」が紹介されていた。耳をふさがないため、ジョギング時に利用しても安全だという。 健康ブームの後押しもあり、いま老若男女を問わずにマラソンやジョギングが人気を集めている。音響メーカーでも、そうした層をターゲットにスポーツタイプのイヤホン製品を出してきた。そこに一石を投じそうなのがEFGの新製品「ZEROi」だ。ブースの担当者に話を聞いた。 「製品の特徴は大きくふたつあります。まず、耳が空くので安全です。走っている際に、後ろからくる自転車のベルにも気が付けるでしょう。そして、難聴の心配もありません。音量ボリュームを大きくして音楽を聞き続けることによる難聴が最近は問題視されていますが、その不安がなくなるわけです」(担当者)。 そこで筆者も実際に、製品を試してみた。なるほど帽子があることにより、骨伝導素子がしっかりとこめかみの辺りに接触する。音は「高音質」とは言えないが、近くで小さなスピーカーを鳴らしているくらいの音量が感じられた。何といってもケーブルの煩わしさから開放されるのが良い。また、これなら従来のイヤホン製品でジョギングをしたときに不快に感じていた「走っている自分の息遣い」や「耳とイヤホンが擦れる音」などが聞こえなくて快適だろう。なお生活防水にも対応しているので、汗をかいても大丈夫だという。 同製品は、2月上旬からrakunewでクラウドファンディングをスタートさせた。一般向けには、4月末頃には販売したい考えだという。販売価格は1万7千円ほどを予定。担当者は「骨伝導素子が4つも入った製品は、これまでなかった。多くの人に、音の良さを試して欲しい」と話していた。
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