【10G回線導入レポ】「ゲームのラグが消えた」「Zoomが途切れない」ソフトバンク光10ギガで得た安定性 | RBB TODAY
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【10G回線導入レポ】「ゲームのラグが消えた」「Zoomが途切れない」ソフトバンク光10ギガで得た安定性

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【10G回線導入レポ】「ゲームのラグが消えた」「Zoomが途切れない」ソフトバンク光10ギガで得た安定性
  • 【10G回線導入レポ】「ゲームのラグが消えた」「Zoomが途切れない」ソフトバンク光10ギガで得た安定性
  • 機器背面の接続状況。10G-ONUからXG-100NEのWAN 10Gポートへ青いLANケーブルで接続されている
  • 左が10G-ONU、右がホームゲートウェイ一体型のXG-100NE
  • 【10G回線導入レポ】「ゲームのラグが消えた」「Zoomが途切れない」ソフトバンク光10ギガで得た安定性

 新たに10G回線の利用を始めた人の通信環境や導入の動機をレポートする連載「10G回線導入レポ」。今回は、愛媛県在住で1人暮らしをするRさんの事例を紹介する。

 2025年1月にソフトバンク光10ギガを開通させたRさんが実感したのは、オンラインゲームの遅延解消、Zoom会議の安定化、複数端末利用時の快適さだ。「速度の数値よりも、体感の改善が大きかった」と語るRさんの通信環境を見ていこう。

月額+3,000円でも「勧める」と判断した理由

 Rさんがソフトバンク光10ギガを契約したのは2024年12月。きっかけは配信活動を始めようと思ったこと。しかし、当時使用していたソフトバンク光1ギガでは、複数端末を同時接続した際の読み込み遅延や、ゲームプレイ中のラグが目立っていた。「速度が速いと聞いたため」という単純な動機もあったが、最終的な決め手は実用面での不満解消だった。

 契約形態は新規契約ではなく、既存の1ギガからの乗り換え。申し込みはヤマダ電機の店舗で行った。ワイモバイルへの乗り換えと同時に手続きを進めたといい、「ネットより安心」「店員から『10ギガにすれば速くなり、半年間月額500円』と説明を受けた」ことが店舗契約を選んだ理由だという。家電値引き特典もあり、オンライン契約にはない安心感とメリットを感じたようだ。

 料金面では、旧1ギガ回線の月額4,400円から、10ギガ契約では7,447円へと3,047円の増額となった。内訳は基本料金4,600円、ホームゲートウェイ10ギガのレンタル500円、オプションパック467円(光BBユニット)である。初期費用として事務手数料3,850円、工事費31,680円(24回分割)が発生したが、解約費・撤去費は旧回線・新回線ともに発生していない。

 年間で約36,000円の負担増となる計算だが、Rさんは「今ならいろんなキャンペーンがあり、1ギガから10ギガにすると恩恵を感じることがあるから」として、同じ状況の人に10ギガを勧めると断言している。

「使わないレンタルルーター」が存在する理由

 Rさんの宅内構成は、一見すると不可解な点がある。月額500円でレンタルしている「EVO2.4」が、実際には使用されていないのだ。

 実際の接続構成は以下の通りである。

ONU(10G-ONU) → ホームゲートウェイ(XG-100NE) → PC(有線直結)

左が10G-ONU、右がホームゲートウェイ一体型のXG-100NE

 ソフトバンク光10ギガでは、NTT東西が提供する10G-ONUと、ルーター機能を持つ機器が標準構成となる。Rさんが契約した2025年1月時点では、NTT製のホームゲートウェイ「XG-100NE」が提供されていた。

 XG-100NEはルーター機能を内蔵しており、Wi-Fi 6にも対応しているため、これ単体で家庭内ネットワークを構築できる。

 ではなぜEVO2.4をレンタルしているのか。Rさんによれば「おうち割のため」とのことだ。ソフトバンク光では、「おうち割 光セット」を適用するために光BBユニット(ルーター)のレンタルが必須条件となっている。つまり、EVO2.4は割引適用のための「名目上のレンタル」であり、実際の通信には関与していない。

 有線LANの配線はシンプルで、壁埋め込みのLAN端子はなく、XG-100NEから直接PCへとLANケーブルで接続している。使用しているLANケーブルはCAT8で、既存のケーブルを流用したという。PC側のLAN口は1Gのままで、LANカードの増設やNICの交換は行っていない。

 Wi-Fi環境としては、XG-100NEが親機となり、スマホ2台(iPhone 13 mini、iPhone SE2)とタブレット1台(iPad A16)が接続されている。iPad A16はWi-Fi 6(11ax)に対応しており、無線環境でも10ギガの恩恵を受けられる構成だ。

期待の4割、それでも「満足」の理由

 Rさんが10ギガ回線に期待していた速度は「1000Mbps程度」だった。しかし実測結果は、その期待を大きく下回るものとなった。

 測定はRBB SPEED TESTを使用し、休日深夜に実施。使用端末はNEC Mate MKM(Core i5-8400、メモリ16GB、SSD256GB)で、有線接続での測定である。IPv6高速ハイブリッドの設定を確認し、IPv6接続状態での測定を行った。

 測定結果は以下の通り。

下り:1回目 405.01Mbps、2回目 439.36Mbps、3回目 378.18Mbps
上り:1回目 877.37Mbps、2回目 861.25Mbps、3回目 868.01Mbps

 下りの平均値は約407Mbpsで、期待速度の4割程度にとどまった。一方で上りは平均869Mbpsと、下りの倍以上の速度が出ている。この結果についてRさんは「初めて見てびっくりした。本来下のほうが早いと思っていたのでびっくり」と驚きを語る。

 速度が伸びない原因は明らかだ。PC側のLAN口が1Gであるため、物理的に1Gbps(理論値)以上の速度は出ない。実効速度としては400Mbps台が上限となる。Rさん自身も「活かせていない実感」として「PCが1G」を挙げており、今後は「機器を買うことになるかと思う」と語っている。

 それでも総合満足度は「満足」、後悔の有無については「ない」と回答している。その理由は何か。

「ゲームや仕事に関して特に遅延を感じないから」「速度を計測して今の速度が分かったけど特に不満はない」とRさんは語る。重要なのは、絶対的な速度ではなく、実用上の快適さだったのだ。

XG-100NEの性能の限界とは?

 Rさんの実測速度が400Mbps台にとどまった理由は、PC側のLAN口が1Gであることが主因だが、実はXG-100NE自体にも性能上の制約がある。

 NTTが提供するXG-100NEは、Wi-Fi 6対応で最大速度2402Mbpsと記載されているが、これは周波数帯域幅80MHzの場合の数値である。実際にデバイスが接続する際の速度は最大1201Mbpsとなり、10ギガ回線の性能を十分に引き出せる仕様ではない。

 Rさんの場合、PC側のLAN口が1G(理論値1000Mbps)であるため、実効速度400Mbps台は妥当な範囲内といえるだろう。

 なお、Rさんが10ギガを契約した約3ヶ月後の4月16日、ソフトバンクは新型ルーター「ホームゲートウェイ(S)」の提供を開始した。

この新型ルーターは、最新規格Wi-Fi 7に対応し、最大通信速度は9.6Gbps。Rさんが使用しているXG-100NE(Wi-Fi 6、最大1201Mbps)と比較して、約8倍の性能差がある。

 しかし、2025年4月15日以前に契約した既存ユーザーは、このホームゲートウェイ(S)への交換ができず、有償交換も、故障・破損時以外は受け付けていない。

安定性と遅延解消が生んだ「体感の満足」

 Rさんが10ギガ導入後に実感した具体的なメリットは、速度の安定とZoom利用時の安定、ゲームの遅延解消だった。

 旧1ギガ回線では、複数端末を同時接続すると読み込みが遅くなり、ダウンロード時間も長かった。仕事で使用するZoomは音声が途切れ、急に切断されることもあった。プレイしている「荒野行動」では、ラグによる操作遅延や、急な切断が頻発していた。

 10ギガ導入後、これらの問題はすべて解消された。Zoomの音声は途切れなくなり、荒野行動のラグや急な落ちもなくなった。1人暮らしではあるが、PC1台、スマホ2台、タブレット1台の計4台を「結構同時に使う」というRさんにとって、複数端末利用時の安定性向上は大きな価値だった。

 注目すべきは、これらの改善が「400Mbps台の下り速度」で実現されている点だ。1ギガ回線の理論値は1000Mbpsだが、実効速度や混雑時の帯域制御により、実際の速度は大きく低下する。一方で10ギガ回線は、たとえPC側が1Gであっても、回線側の余裕により安定した速度を維持できる。Rさんの事例は、「10G回線の恩恵は、速度の絶対値だけでなく、安定性・同時接続耐性にもある」ことを示している。

 ちなみに、Rさんは当初「配信活動のため」に10ギガを契約したが、実際には配信は行っていない。上り速度が860Mbps台と高速なため、配信用途には十分な環境が整っているが、「配信活動は結局していない」とのことだ。

 契約時の目的と実際の用途が変わったものの、ゲームやWeb会議という別の場面で10ギガの価値を見出した形となった。

左が10G-ONU、右がホームゲートウェイ一体型のXG-100NE

これから10Gを検討する読者へ

 Rさんから、これから10ギガを検討する読者へのメッセージは以下の通りである。

「10ギガは魅力的だけど最大10ギガなので気をつけてください。それと10ギガに対応した端末も必要になります」

 ベストエフォート型サービスである以上、「最大10ギガ」はあくまで理論値であり、実測値は環境によって大きく変動する。そしてRさんの事例が示すように、PC側のLAN口が1Gであれば、回線がいくら高速でも速度は頭打ちになる。

 今後の機器増強予定について尋ねたところ、「今のところはない」とのことだが、「予算や知識があれば、10G環境をフル活用したい」とも語っている。LANカード増設やNICの交換といった選択肢はあるものの、現状では「やり方がわからない」ため手を付けていない。配信活動についても「あまり考えていない」とのことで、当面は現在の構成で運用を続ける見込みだ。

 それでも、Rさんは同じ状況の人に10ギガを勧めるかという問いに「勧める」と答えている。理由は「今ならいろんなキャンペーンがあり、1ギガから10ギガにすると恩恵を感じることがあるから」だ。

 Rさんの事例は、「10G回線は速度の絶対値を求める人だけのものではない」ことを示している。複数端末の同時利用、ゲームやWeb会議での安定性、遅延の解消。こうした実用面での改善が、月額3,000円増という負担を上回る価値を生んでいた。

 速度測定の数値だけを見れば「期待以下」だが、体感としては「満足」。この一見矛盾する評価の背景にあるのは、通信品質の安定性という、数値では測りきれない価値である。10ギガ回線を検討する際には、速度の絶対値だけでなく、自身の利用シーンにおける「安定性」や「遅延」といった要素にも目を向ける必要があるだろう。


《福田マリ》

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