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総務省の“実質0円撲滅”で「中古スマホ市場」にも影響!? 業界最大手ゲオに聞いてきた

エンタープライズ モバイルBIZ
ゲオ モバイル運営ゼネラル・マネージャーの森田広史氏
  • ゲオ モバイル運営ゼネラル・マネージャーの森田広史氏
  • ゲオでは、ゲオモバイル専門店を全国に展開している
  • 2月27日にリニューアルオープンした「ゲオモバイル アキバ店」
  • フロアは1階から5階まで。iPhone iPad Android ガラケーなど、5,000台もの端末が展示・販売されている
  • SIMカードの販売や相談、中古端末の買い取りなどを行っている1階の様子
  • Apple製品が展示・販売されている2階の様子
  • Apple製品が展示・販売されている2階の様子
  • 3階はドコモのAndroidを中心にミュージックプレイヤーなども展示・販売する
--- 中古スマホに不安を抱く利用者もいるのでは?ゲオモバイルではどんな取り組みをしているのか。

 万が一、中古スマホをご使用中に使えなくなるなどのトラブルが発生したときは、すぐにお取り替えいただけます。また、どの端末がどの帯域をカバーしているかについてデータを持っているので、契約している(あるいは契約を考えている)SIMでそのスマホが使えるか、すぐにお答えできます。随時、相談も受け付けています。

 中古スマホには、1~2年の保証サービスを用意しています。お買い上げから1か月間は返品も受け付けており、納得できない、問題があるということであれば返品いただけます。このほかスタッフが代理でLINEのアカウントやGoogle IDを取得することもできます。SIMに関しては最低利用期間の“縛り”がありません。ちょっと試してみたいという方であれば、プリペイドSIMで1か月使うのも良いでしょう。お試しいただいたうえで、問題なければ月額プランに変更、という使い方がオススメです。

 スマホで動画や音楽を楽しみたいのか、あるいはメールやLINEができるだけで良いのか。お客様がどのような使い方を考えているかお聞きして、ニーズに合ったご提案をしています。

■ゲオが「MVNO事業者」になる可能性は?

--- 格安スマホサービスの先駆けであるイオンリテールは2月、「イオンモバイル」ブランドで、自らがMVNO事業者としてサービスを開始すると発表している。ゲオモバイルには、イオンモバイルのように通信事業者となる考えはあるのか。また、オリジナル端末の提供予定は?

 他の事業にシナジーがあればやる可能性もありますが、いますぐ通信事業者として展開できるほど業界は甘くないと考えています。弊社では、引き続き、リユース事業を中心に展開していきます。オリジナル端末についても同様で、端末に入れるアプリを充実させることでゲオモバイルが利用しやすくなるのであれば、検討する可能性はあるでしょう。

--- 中古スマホ市場の規模拡大のために必要なことは。業界におけるゲオのシェアは現在どのくらい?

 同じくリユース事業を手がけられている事業者さんと協力して、拡大していければ。例えば皆さんのご家庭に眠っているスマートフォンを買い取らせていただくことで、中古スマホ市場はもう少し大きくできると思っています。弊社は、この市場ではトップシェアとなります。ゲオの店舗は全国に1300あり、リユースショップを含めると1600店舗ほどになります。買い取りに対応したショップを全国に展開しており、そうしたネットワークの強さが最大の特長です。近くにゲオショップがない、という地方にお住まいのお客様も、弊社のECサイトをご利用いただければ、箱にスマホを入れて送っていただく形で買い取りに対応させていただいております。

--- 地方における中古スマホ、格安SIMのニーズは?

 政令指定都市のみならず、沖縄など地方都市でもSIMの契約は増えています。潜在的なニーズは地方にも充分あると言えるでしょう。ゆくゆくは地方都市にも、こうした「ゲオモバイル アキバ店」のようなモバイル専門店を増やしていきたいと思っています。

--- 訪日外国人へのニーズは?

 実は、中古スマホを買われるお客様の3割くらいは外国の方です。旅行で訪れた訪日外国人のほか、日本に在留している方の利用も多い。大手キャリアで2年間も契約できないという方が、中古スマホと格安SIMをセットで契約されています。弊社では、例えば留学生の方たちが通う学校に宣伝するなどして、選択肢の1つにゲオモバイルを入れてもらえています。あとは口コミで情報を拡散させていただいている印象ですね。

--- 海外展開については?

 現在はまだ国内需要にも応えられていない状況ですが、そのうち海外に出せる余裕が出てくれば良いですね。インドやインドネシアなどにおいて大きな需要を見込んでいます。海外では”Used in Japan”と言われていて、日本で使われたことがブランドになります。例えば同じiPhoneでも、日本で使われたものが一番高いという状況です。
《近藤謙太郎》
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