「コアターゲットは3人以上の家族」……「auでんき」の事業戦略とは 2ページ目 | RBB TODAY
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「コアターゲットは3人以上の家族」……「auでんき」の事業戦略とは

エンタープライズ その他
KDDI代表取締役 執行役員専務 石川雄三氏
  • KDDI代表取締役 執行役員専務 石川雄三氏
  • 「auでんき」の記者発表会が開催された
--- 燃料費調整などが入った場合、最終的に電力会社と比べた価格はお得になるのか。また今後既存の電力会社が「新しい料金設定」を発表した際に、「auでんき」の違いがアピールできる要素をどう考える。

石川氏:燃料費調整については基本的に現在の電気料金と同じ方式であり、割引と関係ないかたちで請求することになる。一般電気事業者が値下げした場合の対応については、これに合わせていきたいが、今後状況をみて判断する。ただ、単純な比較は難しいと考えている。auでんきのサービスは季節などに変動せず、常に割引のメリットが得られることがポイント。ある程度高額をご利用いただいてもメリットは感じられるはず。400~500mWh程度のレンジなら十分に競争力があると思っている。

--- 関西・中国電力以外の一般電気事業者との提携は考えているのか。例えば東京電力はどうか。

石川氏:提携の形はそれぞれ異なるが、各電力会社との提携は模索している。当社は従来の電力会社と通信の方面から密接につながっているので、できれば共同で新しい価値を提案したいと思っている。

--- 「ソフトバンクでんき」など通信系の競合会社と比べた際の競争力をどのように打ち出していくのか。

石川氏:当社の場合は基本料金も含めてトータルで5%引きになる。割引率だけで比べるのはあまり意味がないと思っている。実体上の料金を見てほしい。季節変動などにもかかわらず、常にお客様にお得感を味わっていただけることが何よりの競争力ではないだろうか。

--- JX日鉱日石エネルギーとの電気事業における業務提携の進捗はどうなっている。

石川氏:関東エリアを中心に検討中だが、詳細の発表についてはもうしばらく待ってほしい。

--- これから電力事業にどのようにかかわっていく。

石川氏:KDDIは通信に関連する事業をコアとして、周辺にいろいろなサービスを展開してきた。いま電力に関する市場ニーズが高いことがわかったため「auでんき」を立ち上げたという経緯だ。当社はICTベースの企業なので、単に電力料金を安くするだけでなく、省エネ行動につながる関連サービスを提供していける強みを打ち出していく。実際に新電力会社間の料金自体に大きな差が生まれるわけではないので、トータルでの魅力を打ち出せるかどうかが鍵になるだろう。

--- 携帯電話端末の販売奨励金規制については今後どのように対応していくのか。

石川氏:総務省のガイドラインを参照しながら、お客様にとって端末がお求めやすいサービスを今後も提供できるようバランスを取りながら詳細を検討しているところ。具体的な内容についてはコメントを控えたい。端末料金を上げるか下げるかという議論は必ずしも正しくないと考えている。これまで不透明だった部分をクリアにして、行き過ぎていたサービスを是正することに注力していく所存だ。
《山本 敦》
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