【まちてん】目的がなくても集まれる場所に……西国分寺発の“カフェでまちづくり”
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影山氏は自身が展開している「カフェから始まる街づくり」について紹介した。同氏は東京大学を卒業後、マッキンゼー&カンパニーを経て、ベンチャーキャピタルを共同創業。その後、2008年に東京・西国分寺に多世代型シェアハウスを開設し、1階に「クルミドコーヒー」をオープンした、という異色の経歴の持ち主だ。
クルミドコーヒーは、2013年には「食ログ」のカフェ部門で全国1位にもなったため、ご存知の方も多いかもしれない。カフェのテーマは、店名のとおり「クルミ」。店内のテーブルにはクルミが置いてあり、クルミを自由に割って食べることができる“おもてなし”を実践している。
「クルミは種であり、なかに未来のあらゆる可能性が詰まっている。そんな表現もできるため、店のシンボルにした」(影山氏)
店内は日常の非日常を体験でき、リラックスして元気になれる場所を目指してきた。影山氏は「最初からカフェをオープンしようとしていたわけではない。この7年間やって、いまでは天職だと思っている」とし、その契機になった1冊の本を紹介した。
それは、20世紀のパリのカフェを研究して書かかれた「cafeから時代から創られる」(著・飯田美樹)という本。フランスのカフェには、ピカソ、ヘミングウェイ、フィッツ・ジェラルド、サルトルなどの天才が集っていた。著者の飯田氏は「因果関係が逆。つまり偉大な人達がカフェに集ったのではなく、そのカフェという場があったから、人々が切磋琢磨しあい、結果として後世まで名が残る偉大な人物が育った」と仮説を立てている。
歴史を通じて、ある種の場が人を出合わせたり、育てたり、刺激を与えたりすることがある。そして文化を育て、時代をつくっていくこともある。松下村塾も、ときわ荘も、シリコンバレーもそうだったのかもしれない。
この話を聞いたとき、影山氏は「50年後、100年後に、あのころ活躍していた人々は、みんなが西国分寺出身だった。そこにクルミドカフェがあったからだ。そんなふうに言ってもらえるようになりたい。時代や、まちや社会をつくる拠点になれる可能性がある場になれば、こんなにやりがいのある仕事はない」と感じたそうだ。では、なぜカフェなのだろうか? それは目的がなくて人が集まれる場所だからだという。
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