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早大、次世代ウェアラブルに向け「電子ナノ絆創膏」開発

エンタープライズ ハードウェア
「電子ナノ絆創膏」の外観
  • 「電子ナノ絆創膏」の外観
  • 表面筋電位計測
  • 大量生産も可能な「電子ナノ絆創膏」のイメージ
 早稲田大学(先進理工学研究科の武岡真司教授、藤枝俊宣助教、先進理工学研究科一貫制博士課程3年山岸健人氏らのグループ)は18日、電気を通すプラスチック(導電性高分子)で作られた極薄電極「電子ナノ絆創膏」を開発したことを発表した。

 これまで早稲田大学の研究チームは、高い密着性と追従性を有する医療用高分子ナノシート(ナノ絆創膏)を開発。今回の研究では、ロボット工学を専門とするItalian Institute of Technology(IIT)と国際共同研究を行い、「電子ナノ絆創膏」を新たに開発した。

 「電子ナノ絆創膏」は、厚さ240ナノメートル(1ナノメートルは100万分の1ミリメートル)と非常に薄く柔らかい電極で、糊や粘着性ゲルなどの接着剤を用いずに皮膚に貼ることが可能。この電子ナノ絆創膏を腕に貼り付ければ、屈伸運動に応じて筋肉の活動電位(表面筋電位)を瞬時に計測できるという。「ロールtoロール法」と呼ばれる連続式印刷技術による大量製造も可能だ。

 実際にヒトの筋肉の活動を計測したところ、医療機関で用いられる金属製電極パッド(粘着ゲル付き電極)とほぼ同等のシグナル-ノイズ比で、表面筋電位を検出できることも判明しているとのこと。次世代型ウェアラブルデバイスとして、アスリートの運動計測から幼児・高齢者・障がい者のヘルスケア、義足・義手や装着型ロボットへの適用まで、さまざまな応用が期待される。
《冨岡晶》
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