富士通研究所がシンガポールで人・交通の混雑を緩和する実証実験を開始 | RBB TODAY

富士通研究所がシンガポールで人・交通の混雑を緩和する実証実験を開始

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行動誘導モデルのイメージ。各グラフは割引クーポンなどを提供することで許容できる待ち時間が長くなることを示している(画像はプレスリリースより)
  • 行動誘導モデルのイメージ。各グラフは割引クーポンなどを提供することで許容できる待ち時間が長くなることを示している(画像はプレスリリースより)
  • 今回の実証実験では、人が受け入れやすい行動の中から混雑緩和につながる効果的な行動提案を抽出し、スマートフォンに表示していく(画像はプレスリリースより)
 富士通研究所は5日、人・交通の混雑を緩和する実証実験を11月1日よりシンガポールで開始したことを発表した。富士通のAI技術「Human Centric AI Zinrai(ジンライ)」を活用していることが特徴で、同国のイベント施設、スポーツ施設、商業施設で行われている。

 実証実験では、スマートフォンアプリを通じて、混雑が推測される時間を事前に通知したり、割引クーポンを配布したりすることで、人がどれだけ混雑時間を避ける動きをするかということを軸に、「どれだけの混雑なら許容できるのか?」「混雑の回避に出発時間をどれくらい遅らせるのか?」「時間をつぶすための許容できる料金はどれくらいなのか?」といったことをAI技術を活用しながら細かく検証していく。

 同実証実験前にスポーツ複合施設で行われたスポーツイベントでの事前検証では、500人を対象に混雑予測の通知とクーポンの提供を実施。混雑通知だけを行った場合には、約51%が複合施設内の商業施設で時間を費やすことを選択。400円相当のクーポンも一緒に提供した場合は、73%の人が商業施設に立ち寄った。さらに900円相当のクーポンの場合は、91%の人が商業施設に立ち寄ったという。

 事前検証の結果では、こうした取り組みが混雑を約30%解消をできることが分かり、長期の実証実験を行うことで、より効果的な混雑緩和策を抽出し、サービスの実用化に向けた効果検証や人工知能の性能向上を行っていく。

 実証実験を12月31日まで実施し、2016年3月までに位置情報活用クラウドサービス「SPATIOWL」への搭載を想定した実用化を目指す。
《防犯システム取材班/小菅篤》

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