監視カメラで人間の精神状態を可視化……防犯監視システム「DEFENDER-X」 | RBB TODAY
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監視カメラで人間の精神状態を可視化……防犯監視システム「DEFENDER-X」

エンタープライズ セキュリティ
監視カメラ映像の振動成分をリアルタイムに色で判別、危険度が高いほど人の周囲が赤く表示され、通常状態なら青や緑で表示(撮影:防犯システム取材班)
  • 監視カメラ映像の振動成分をリアルタイムに色で判別、危険度が高いほど人の周囲が赤く表示され、通常状態なら青や緑で表示(撮影:防犯システム取材班)
  • 会場で表示されていたロシアでの作動時の映像。複数の人物が含まれていても、不審者の挙動のみを検知することを可能としている(撮影:防犯システム取材班)
 幕張メッセで30日まで開催されていた「2015 Japan IT Week 秋」にて、ディフェンス・レイバー・エアロは防犯監視システム「DEFENDER-X」の展示実演を行った。

 「DEFENDER-X」は、監視カメラの映像から人物の精神状態を自動で解析し、不審者を検知するシステムで、犯罪を未然に防ぐというコンセプト。使われている技術は、体が無意識に発している振動と人の感情の相関関係をもとに、対象者がどんな心理状態にあるかを分析して導き出すことができる。

 具体的には、ストレスを感じた状態、恐怖を感じた状態、攻撃性が高まった状態だということを視覚的に表示する。利用時は、数秒の映像で不審者を検知して、危険度をリアルタイムに数値化。あらかじめ設定している値以上の振動を検知すると赤枠で対象を特定して監視者へと通知を行う。

 システムの根幹となるのは、ロシアで開発された「VibraImage」という技術。ソチオリンピック会場をはじめ、ロシア国内ではデパートや政府機関、空港などでも採用実績があるという。

 日本国内での一般向けの展示は今回が初となるが、すでに官公庁や警備関係企業などに評価用のシステム導入などを行い、検証を行っているそうだ。

 なお、同製品は、専用の監視カメラを用意する必要はなく、既存の監視カメラシステムにも付加することができる。金額は公開されていないが、民間レベルでも導入可能な価格設定とのこと。
《防犯システム取材班/小菅篤》
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