【現地レポ】手軽になった香港旅、流行やアートの発信地として新たな魅力高まる | RBB TODAY

【現地レポ】手軽になった香港旅、流行やアートの発信地として新たな魅力高まる

日本から約4~5時間のフライトで気軽に行くことのできる香港。観光地として日本人からの人気も高い。

エンタメ フォトレポート
さまざまなクリエイターが出店する商業施設「PMQ」。
  • さまざまなクリエイターが出店する商業施設「PMQ」。
  • 香港最大のショッピングモール「ハーバーシティ」にはキャロル・ファーマンの作品がある他、定期的にアートイベントを開催している。
  • 宿泊したアクセスもいいホテル「イビス 香港 セントラル アンド シェンワン」(ibis Hong Kong Central & Sheung Wan Hotel)は、オシャレな外観が目を引く。
  • 客室内も洗練された印象だ(イビス 香港 セントラル アンド シェンワン)
  • 間の前には海を挟んで九龍の市街地が広がる(イビス 香港 セントラル アンド シェンワン)
  • 「PMQ」には、グッドデザイン賞を受賞したアイテムのみを取り扱う初の販売店舗「グッドデザインストア」が入っている。
  • バタフライ・スツールなど、海外的にも有名な柳宗理の作品を手にとって見ることができる。(グッドデザインストア)
  • 約30年前から変わらず高い人気を誇るカシオの腕時計。(グッドデザインストア)
 日本から約4~5時間のフライトで気軽に行くことのできる香港。観光地として日本人からの人気も高い。

 今年2月にはLCC(ローコストキャリア)のジェットスターも就航。東京から最低運賃7,500円で行けてしまう手軽さが加わった。運賃だけでみると、国内旅行よりもハードルが低く感じる人もいるのではないだろうか。また、8月31日まで香港では、外国人観光客をサポートする「香港Sumer Fun」を開催しているので、この機会に現地を訪れてみた。

 香港国際空港到着時には、全員に賞品が当たる「ウェルカムギフト」や、レストラン、ホテル、観光施設で特典が受けられる「VIPカード」、7日間のフリーWifiパス入っている「ウェルカムパック」を受け取ることができ、香港政府観光局のHPからはレストランやお店で使えるお得なe-クーポンもダウンロードできる。

 香港の食は広東料理が主流で、味付けはあっさり、日本人がイメージする中華料理の油っこさは少ないと言える。また、上海、北京、四川、潮州料理など広東料理以外の様々な中華料理を味わうことも可能だ。

 魅力は食だけではない。近年、香港の都市部ではアートに力を入れており、セントラルには昨年PMQという商業施設が誕生。警察官の元官舎をリノベーションし、新進気鋭のアーティストや、デザイン性の高いアイテムを取り扱うショップが入った施設となっている。

 その中には日本の「グッドデザイン賞」の受賞商品を販売するショップも入っており、その運営を任されているという源波淳子氏に話を聞いた。

 グッドデザイン賞を主催する日本デザイン振興会が立ち上げた 「グッドデザインストア」は日本にもなく、PMQ の店舗が世界初となる。香港のクリエイティブシーンの活性化を目指した PMQ のコンセプトに賛同し、グッドデザイン賞ブランドを世界に広めるための一環として、初の販売店舗を構えるに至った。店内にはグッドデザイン賞を受賞したアイテムが並ぶ販売スペースの他、展示会スペースも備える。日本の企業やデザイナーの出展が多いが、6月には初めて香港の受賞デザイナーが展示会を実施した。

 香港の人はデザインというと色や形に凝ったものというイメージが強かったが、シンプルで機能的で美しい、グッドデザイン賞に選ばれているアイテムも香港の人に受け入れられているようだ。香港の人たちには親日家も多く、メイド・イン・ジャパンと聞くと多少高価格でも安心して購入していくお客さんがいるという。それだけ良い物を厳選し、取り扱っているという自信も覗かせた。

 バタフライ・スツールに代表されるプロダクトデザイナー・柳宗理は、英語・中国語で書籍が同時出版されるなど、海外でも尊敬を受けている存在。グッドデザインストアでも柳宗理の特集コーナーを展開すると、反響がとても大きかったと語った。

 約30年前からのロングセラーのカシオの腕時計や蓋の付いている升の進化系、HAKOMASUなど、根強い人気商品が並ぶ中、一番人気の商品はD-BROSのフラワーベース。香港は部屋の間取りが狭く収納スペースが少ないため、使用しない時は畳んでしまえる点や、手軽なお土産としての需要もあるのでは、と支持されている理由を分析する。

■作品販売やカフェ、ライブラリーなどいろいろなスタイルの店が並ぶ

 施設内はグッドデザインストアのように常設の店ばかりではなく、2ヵ月などの期間限定で入れ替わるスペースも多い。集まるアイテムもファッション、雑貨、絵画と多岐にわたる。複数のアーティストやクリエイターで1つのスペースを借りて出店している場合もあり、手軽に店を構えることができる賢いPMQの活用法だろう。

 また、PMQが運営している「テイスト・ライブラリー(Taste Library)」という、食に関する書籍を集めたスペースも。会員制で、年間と1日のみのデイパスメンバーシステムもあるので、観光や短期滞在で訪れても利用可能だ。

 1970年台の北欧家具で彩られたライブラリースペースで、収められている約3000冊もの食に関する書籍を自由に閲覧することができる。中華料理の本だけではなく、海外の食に関する書籍も豊富。食文化の歴史から作り方、国内、国外などジャンルや内容によって3部屋に分かれて置いてある。

 PMQには「ABCクッキングスタジオ」も入っているが、「テイスト・ライブラリー」もキッチンスペースをもつ。そこでは食のレッスンではなく、カルチャーを中心に伝えているという。

 さらに香港では、元警察署をリノベーションしたアート施設が来年にオープン予定、そして昔市場だった場所をアーティストが集まる場所に変えようという計画が進んでおり、PMQをあわせ3箇所を拠点として、セントラル地域をアートで盛り上げる考えだ。

 香港最大のショッピングモール「ハーバーシティ」にも、エリア内にリアルな立体作品を手がけることで有名なアメリカのアーティスト、キャロル・ファーマンの作品を展示してあったり、アートイベントの開催を定期的に実施するなど、アートに触れることができる。観光案内所などには周辺のアートギャラリーのMAPも置いてあるので、手に入れて巡ってみるのもいいだろう。

 グルメにショッピング、夜景など、女性に人気の香港。しかし、今後はアートやデザインに触れられるという新たな魅力も高まっていきそうだ。
《non》

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