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「世界のレストランの業態を一変する」……くらコーポレーション社長・田中邦彦氏

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報道陣の質問に答える田中社長
  • 報道陣の質問に答える田中社長
  • 新製品の発売と業績をアピール
――(カレーを10年前に企画した)時からコンセプトはシャリだったのか?

シャリではなかった。最初開発したのは普通のごはんのカレーだった。しかし、ひとつインパクトがない。そこで新たに2年前から試しはじめてシャリになった。何故こんなことをやっているかというと、世界戦略を練っているからだ。私共の作る商品は世界に通用すると思っている。逆にいうと世界の一流レストランの味を、私共は再現できると思っている。それを日本から発信し、日本を活性化させる。某番組では、一流料亭の味をオープンにしたら和食が広がり、食材が売れると言っていた。そんな短絡なことはあり得ない。我々は、現在アメリカで8店舗営業しているが7店舗目までは6年間赤字だった。今ようやく単年度で黒字になった。回転寿司はパフォーマンスで、ソフトウェアの塊だ。回転寿司の業態は世界のレストランの業態を一変する可能性がある。

――今回の製品は試作品の(早い)段階からOKがでたのか?

いや。これ作るのに何回NGを出したか。やってる人間は苦労している。私が、「美味い」と言ったのは昨年。諦めていたが、昨年土壇場で完成した。

――台湾が好調だと聞いているが

簡単に言ってしまえば席に座れないくらいだ。3割くらいは空けているが、2~3週間前に7割は埋まってしまう。当日の分の予約も、12時過ぎたら2時間くらいでうまってしまう。2号店を早く出せと言っている。

――台湾は地場の回転寿司がある。そこのなかでどれくらい指示が得られるか?どこがポイントになるのか?

ポイントは“味”。それが、この商売の基本。それから、「ビッくらポン」とかタッチで注文、オーダーレーン……。こういう日本で行っている仕掛けが驚きをもって迎えられている。これは次の時代の産業、ソニーとか松下に代わって起こる産業で、その可能性を我が社が持っているということだ。高級料亭ではチェーン化は図れないだろう。我々が日本でやっていることは全部実験だと思っている。世界に普遍するというのは創業からのひとつの大きな計画だ。

――客層に変化はでてきそうか?

それはあるだろう。現在高校生が来店してくれてうれしい。年齢はどんどん下がってきている。

――今回の商品投入でもそれが起きるのか?

やってみないとわからないが、カレーは老若男女問わない商品。多くの人が支持してくれると思う。60歳、70歳の人でも支持してくれると期待している

――「カレーで専門店に負けない味」という話がでたが、専門チェーンに社長自身が勝てると考える理由は?

そもそも郊外型のファーストフード、単品でやってるところは構造的に問題がある。私は郊外型のファーストフードは半減すると思う。それを駆逐していくのはコンビニだ。そこと同じ味を提供しているところは非常に苦しくなっていく。チェーン店では、本当に味にこだわって一般の人が食べて「これは違う」というものが提供できない店が苦戦を強いられるだろう。
《RBB TODAY》
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