【CEATEC 2014 Vol.51】日本発のユニークな電子楽器、UDARとは? | RBB TODAY

【CEATEC 2014 Vol.51】日本発のユニークな電子楽器、UDARとは?

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ユニークなインターフェイスが目を引くオリジナルの電子楽器「UDAR」(ウダー)
  • ユニークなインターフェイスが目を引くオリジナルの電子楽器「UDAR」(ウダー)
  • UDARに付属する桐箱。専用音源とスピーカー、バッテリなどが内蔵されている。収納ケースも兼ねる
  • Oculus Riftと遠隔ロボットの組合せによるデモ。遠隔ロボットは手作り感が満載。ロボットの前後左右は専用コントローラで操作
  • 遠隔ロボットの上部に搭載されている2つのカメラから送られてきた映像
  • カメラから送られてきた映像を、Oculus Rift越し(写真左)に見る
 CEATEC 2014のブースで目を引いた面白いガジェットが「UDAR」(ウダー)と名付けられた電子楽器だ。

 その名のとおり、宇田道信氏が大学時代から10年以上にわたり開発し続けてきた力作で、これまで数々のコンテストで賞を獲得しているという。テレビでも紹介されているため、ご存じの方がいるもしれない。

 このユニークな電子楽器は、ギタープレイヤーであった同氏が、理想の楽器インターフェイスを追求する中で生まれてきたものだ。鼓のような円筒に、らせん状に巻き付けられたロープがあり、それを両手で保持しながら10本の指で押すと音を発する。ロープには自作の圧力センサが400個近く組み込まれ、音の強弱は押す力でアナログ的に変化する。押すポジションによって音程が変わり、らせんロープひと巻きで1オクターブが割り当てられている。ロープは4巻きで、4オクターブまで発する。音色はアコーディオンやテルミンのようなアナログ的なイメージといえばよいだろうか。テルミンで実現する無段階の音程表現と、同時発音(和音)も可能だ。

 UDARには、専用音源とスピーカー、バッテリなどが内蔵された桐箱が付属しており、これと接続して演奏する。こちらはUDARの収納ケースも兼ねているそうだ。学研の「大人の科学」で廉価版UDARの販売も予定されているのだが、技術的な問題などで難航しているそうだ。ただし、同等のハンドメイド版UDARは、この9月より受注販売が開始されたそうだ。ちなみに価格は40万円ほどだという。

 もう1つ目を引いたのは、ソフトウェアのベンチャー、海馬の榊原克衛氏が実施していた、VRヘッドセット「Oculus Rift」と遠隔ロボットの組合せによるデモンストレーションだ。コントローラによって操作が可能な走行ロボットを遠隔地で動かしながら、2台の搭載カメラからで撮った映像をインターネット経由でサーバ側に転送するものだ。

 映像は遠隔地のPC側にも送られ、オペレーターはOculus Rift越しに見ることができる。インターネットを経由するので、約20msぐらい遅延はあるが、操作には問題ないという。ネット環境が整っていれば、海外にロボットを置いて、その映像をOculus Rift越しに見ることも可能だ。ただ少し慣れないと映像を見て、酔っぱらってしまうかもしれない。筆者も試させていただいたが、少し酔った。

 ちなみに遠隔ロボットには、カメラ以外に、マイク、サーボモータ×2個、ワンボードマイコン基盤「Aurdino」、Windowsマシンなどが搭載され、駆動系にはタミヤのギアドモータを利用。オープンソースとオープンハードウェアによる、手作り感が満載のユニークなロボットに仕上がっていた。

 このロボットは医療機関や介護施設でのコミュニケーション、旅行業界でのバーチャル観光、危険な環境下での遠隔操作など、いろいろな用途が考えられるという。


《井上猛雄》

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