【CEATEC 2014 Vol.55】歩きスマホ解消も視野に!ドコモの「YUBI NAVI」 | RBB TODAY
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【CEATEC 2014 Vol.55】歩きスマホ解消も視野に!ドコモの「YUBI NAVI」

ブロードバンド テクノロジー
CEATECの会場ではYUBI NAVIの体験に行列ができていた
  • CEATECの会場ではYUBI NAVIの体験に行列ができていた
  • YUBI NAVI
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 NTTドコモは、研究所にて近未来のコミュニケーション技術について研究を行っている。通信で感触まで伝わる触力覚、通信で心を伝える体温ハートなどがあげられる。これらは大抵、YRP横須賀リサーチパークにある研究チームが主体になって進めることが多いようで、Wireless JapanやCEATEC JAPANでもお披露目されてきた。

 今回のCEATEC JAPAN 2014でデモされていた「YUBI NAVI」は、スマホの地図アプリを起動した状態でスティック本体を握って町を歩いていると、先端の動きで右左折の道案内をしてくれるというもの。また、スティックを握るとその振動が離れた相手にも伝わるため、遠隔のコミュニケーションツールにも使えそうだ。

 今年の展示は触覚をただ単に感覚の伝達に使うのではなく、コミュニケーションのツールにしている点が新しい。説明員によると「中の機構はすごく単純で、モーターが回転しているだけ。何も新しい技術を使っていない」という。ただ商品化するにあたっては、いろいろなことを想定しなければいけない。「今は左右に回転するしかないが、実際に街を歩いていると、階段を上ったり下りたり、上下に移動したり、三叉路など斜めに進んでいかなければいけないシーンなど、モーターが回転するだけだは足りなくなる。360度動くしくみなどこれから考えていかなければいけない」としている。

 NTTの研究所では「誰かに手を引かれているような感覚」で目的地まで導いてくれる「ぶるなび」を開発している。これらの技術を実装していくことになるかもしれないとも話している。

 「YUBI NAVI」がこれまでの研究製品と違うのは、企画・開発がマーケティング部のUXマネジメント企画という、普段はサービスのユーザー体験や使い勝手を扱っている部署による初展示という点だ。「ユーザー体験を整理するだけではなく、面白いユーザーたいけんをさせたい」という思いがあったようだが、一方で歩きスマホに対するテーマもあったようだ。「ゲームやSNSはやめることができるが、ナビゲーションは地図を見ながらじゃないとダメ。企業の責任として、ナビゲーションを触覚に落とすことで、歩きスマホを解消できないかも視野に入れた」。
《RBB TODAY》
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