【SPEED TEST】関東・中部・近畿で見るLTE端末の接続率、スピード分布 | RBB TODAY

【SPEED TEST】関東・中部・近畿で見るLTE端末の接続率、スピード分布

 今回は、関東・中部・近畿の各地域に絞り込んだ場合にどういう傾向が見られるかを分析した。

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関東地方 LTE接続率
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 前回の記事『【SPEED TEST】LTE端末の接続率、スピード分布を全国データでチェック』では、全国におけるLTE端末の接続率、スピード分布の分析結果を紹介し 、KDDIのAndroid端末がLTEにつながりやすいことがわかった。また、各キャリアのOS別に見るスピード分布においても、KDDIのAndroidの通信速度が速いことがわかっている。

 今回は、関東・中部・近畿の各地域に絞り込んだ場合にどういう傾向が見られるかを分析した。方法は前回同様、LTE対応のiOSとAndroid端末で回線速度の計測をする際、LTEで図れる確率を%で示し、接続率とした。計測者はLTEに接続が可能な際にはLTEで計測するという前提だ。また、通信速度の計測結果の分布を、0~4Mbps、4~8Mbps、8Mbps~12Mbps、12Mbps~16Mbps、16Mbps以上の5段階に区分けし、グラフ化、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイル各キャリアの通信環境の比較を行なっている。

 LTEの接続率の分析結果だが、全国分析結果と同様にKDDIのAndroidが関東・中部・近畿のいずれの地域でも98%を越えてLTEへのつながりやすさが圧倒的に高いことがわかった。続いて、ソフトバンクモバイルのiOS、NTTドコモのAndroidが3地域で横並びの争いをしている。関東では前者が84.9%、後者が83.2%、以下同様に中部では86.9%と88%。関西では87.5%と87.7%と関東より中部・関西の方がLTEにつながりやすい結果が出ている。

 次に通信速度の分布グラフを見てみると、より高速なインターネット接続が期待できる8Mbps以上の比率は、関東・中部・近畿ともにKDDIのAndroidが約80%を越えて優位な結果となっている。続いてソフトバンクモバイルのAndroid、ソフトバンクのiOS、ドコモのAndroid、KDDIのiOSという順になっている。KDDIのAndroidとiOSでこれだけ差がつくのは、KDDIのiOSが、KDDIのLTEサービスで利用している周波数帯のうち、2.1GHz帯のみにしか対応しておらず、キャリアのLTEのネットワーク構築に対し、ポテンシャルを発揮できない状況からである 。もし近々発売されると噂されている次期iPhoneが800MHz帯のLTEを利用できるようになっているならば、KDDIのAndroid端末と同じぐらいの結果となることも考えられる。2番手のソフトバンクモバイルのAndroidはKDDIのAndroidと拮抗している。しかしLTE接続率と合わせてみた場合、総合的にはKDDIのAndroidが優位と言えそうだ。

 今回このような結果となった要因はプラチナバンドが鍵を握っているようだ。NTTドコモとKDDI は周波数帯域・周波数幅をほぼ同程度LTEに割いているが、差が生じる結果となった。これはカバー範囲が広く、障害物があっても電波をつかみやすい特性を持っているプラチナバンドの800MHz帯のうち、KDDIはLTEに10MHz幅、NTTドコモは5MHz幅を利用しており、この差が勝敗を分けた要因のひとつだと思われる。ソフトバンクモバイルも900MHz帯を利用できるが、現状では5MHz幅しか利用できず、それを3Gに割いており、LTEは2.1GHz帯を利用している。キャパシティの問題から2.1GHz帯においても多くは5MHz幅しか利用できていない。イー・モバイルの1.7GHz帯5~10MHz幅を合わせてもKDDIに追いつかない結果からもプラチナバンドのLTEの優位性が見て取れる。

 また、関東・中部・近畿の地域差はなく、全国的にLTEが広がっていっている様子が伺えた。尚、関東・中部・近畿以外、各都道府県についても同様の分析を行って傾向を確認しているが、LTEサービス自体が都心部のみのサービスではなく、全国区のサービスになってきたことがわかる。都道府県別の調査結果は後日リリースとして発表予定である。

 今秋には各社の秋端末も多くラインナップされ、ますます各社のLTEサービスの競争は激しくなってくると思われる。我々ユーザーにとって、より良い通信環境が整備されることは喜ばしい限りだし、次世代技術も融合してますます便利に、快適になってくるだろう。今後も様々な角度でキャリアを比較し、キャリア選択の一助となればと願っている。
《RBB TODAY》

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