17万人超の音楽ファンが集結!「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」会場で3キャリアの通信環境を分析 2ページ目 | RBB TODAY

17万人超の音楽ファンが集結!「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」会場で3キャリアの通信環境を分析

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メインステージのひとつ、LAKE STAGE
  • メインステージのひとつ、LAKE STAGE
  • 約17万人の来場者が熱狂した「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」の会場でスピードテストを行った
  • Android端末の計測結果
  • iPhone 5の計測結果
  • KDDI(au)のLTE対応移動基地局車
  • アンテナを伸ばしたところ
  • KDDIの星川氏に話をうかがった
  • イー・アクセス(EMOBILE)のLTE対応移動基地局車
■「RIJF2013」会場の主要ポイントで速度計測調査を実施

 こうしたキャリア各社の移動基地局車が稼働したことによって、イベント会場内ではどれくらいの通信エリアが実現されていたのだろうか。「RBB TODAY SPEED TEST」アプリを使って、イベント会場での速度計測調査を行った。テストを実施したのはイベント3日目の4日午後の時間帯だ。なお、速度計測用の端末にはiPhone 5のau版、ソフトバンク版、NTTドコモ「Xperia A(SO-04E)」、au「Xperia UL(SOL22)」、ソフトバンク「ARROWS A 202F」を使用。基本的には同一地点で3回計測を行い、その平均値によるデータと検証結果を掲載している。

■速度・安定性ともにauの通信エリアが好調

 KDDI(au)のAndroid端末が下り・上りともに最も速い通信速度を記録した。会場メインエントランスの「翼のゲート」で全体最速の37.89Mbps(下り)を計測。ゲート最寄りのメインステージとなる「LAKE STAGE」付近では37.88Mbps(下り)、最大規模のステージとなる「GRASS STAGE」の両端では下り速度がそれぞれ37.26Mbps/34.50Mbpsと、会場の主要なポイントで安定した通信エリアを展開できていた。通信回線も全箇所でLTEにつながっていた。

 KDDIの移動基地局車から少し離れた所にある「SOUND OF FOREST」のステージ近辺や、森のキッチンではやや通信速度が落ち気味だったものの、それでも同じ地点での上り速度については他のキャリアを圧倒しており、「RIJF2013」会場の全域に渡ってユーザー体験を最大化させる高速な通信エリアをつくりだしていたと言えるだろう。

 対してNTTドコモのAndroid端末は、LTEにつながりながら、上り・下りともに残念ながら通信速度が伸びず、不安定なポイントが目立った。来場者にドコモユーザーが多かったためか、通信トラフィックの混雑状態が引き起こされてしまっていたのかもしれない。

 ソフトバンクのAndroid端末は「テントの森」(27.92Mbps/4G)と「森のキッチン」(22.53Mbps/4G)の2箇所で下り通信での最高速度を記録した。先に触れたように、移動基地局では2.5GHz帯をカバーしていないとのことだったが、恐らく会場周辺の基地局とうまくつながり、こうした結果が出たのだろう。メインエントランスの「翼のゲート」(32.36Mbps/4G)と、隣接する「LAKE STAGE」(17.06Mbps/4G)ではまずますの通信速度を提供できていたが、一方の「GRASS STAGE」エリアでは上り・下りともに実測値が伸び悩んだ。

 iPhone 5どうしの対決では両キャリアとも全箇所でLTE通信可能で、速度も安定。比較すると、全11箇所の計測ポイントで、ソフトバンクが下り・7勝、上り・7勝とやや優勢な結果となった。

 会場の西側エリアでの下り通信速度を比較してみると、メインエントランスの「翼のゲート」(32.45Mbps)、「LAKE STAGE」(27.38Mbps)ではKDDI(au)に、「WING TENT」(19.24Mbps)のステージ前、「テントの森」(34.57Mbps)ではソフトバンクにそれぞれ軍配が上がった。

 会場東側の端となる「GRASS STAGE」の“テントゾーン側”には、隣接する駐車場にNTTドコモとソフトバンクの高所作業タイプの移動基地局車が配備されていたが、下りの通信速度は反対の“こもれびスタンド側”に通常の移動基地局車を配備していたKDDI(au)の方が速いスピードをたたき出した。「観覧車前」「PARK STAGE」ではソフトバンクの高所作業車が近くの駐車場に控えていたこともあり、上り・下りともにソフトバンクが好成績を記録した。

 スマートフォンをはじめとした通信端末の普及が今後さらに拡大していくに連れて、大規模イベントなどにおける通信トラフィックの課題を解消し、サービス向上を実現する移動基地局車へのニーズがますます高まるだろう。各社のLTE対応車両の配備拡大とスペック強化にも、より一層の期待がかかりそうだ。
《山本 敦》

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