登山客増加の富士山、4大登山ルート5合目の通信速度は? | RBB TODAY

登山客増加の富士山、4大登山ルート5合目の通信速度は?

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御殿場口5合目での計測(8月1日19時頃)
  • 御殿場口5合目での計測(8月1日19時頃)
  • iPhone 5の計測結果
  • Android端末の計測結果
  • 水ヶ塚公園(8月1日18時頃)
  • 富士宮口5合目(8月1日17時頃)
  • 富士宮口5合目行きのシャトルバス乗り場
  • バス乗り場で配布されていた
  • 入山料、試験徴収の様子
 世界文化遺産に登録され、例年以上に注目が集まる富士山。7月1日の山開き以降の登山者数は、統計を取り始めた2005年以降で最高のペースを更新しているという。7月25日からの10日間には、1人原則1000円を任意で求める入山料の試験徴収が実施されたが、3万人以上が快く協力したとのこと。富士山の保全を考える上では喜ばしい結果だが、登山者の抑制という意味ではそれほど効果はなかったようだ。

■各登山口、“5合目”でスマホの通信速度をチェック

 そんな、今後も非常に多くの登山客でにぎわうことが予想される富士山で、再びスマートフォンの通信速度調査を行った。前回は、NTTドコモおよびソフトバンクモバイルが山頂付近におけるLTEサービスの提供を開始した直後で、主に山頂のお鉢巡りコースと富士宮口の登山道で計測した。今回は、富士登山の4大ルートそれぞれの“5合目”において、登山者の最も多い「吉田口」を中心に計測を行った。使用した端末は、NTTドコモ「Xperia A SO-04E」、KDDI(au)「Xperia UL SOL22」、ソフトバンクモバイル「ARROWS A 202F」というAndroid端末3機種と、KDDI(au)およびソフトバンクモバイルの「iPhone 5」。速度調査にはいつものように「RBB TODAY SPEED TEST」アプリを使用。同一箇所で3回計測し、その平均値を算出している。

 計測は、まず「富士宮口5合目」から開始。前回計測したレストハウス屋上に加え、レストハウス食堂内でも計測。どちらもドコモの「Xperia A」が上下ともに最速で、食堂内では下り平均18.21Mbps(LTE)を記録した。その他キャリアでは、KDDIの「Xperia UL」も食堂内で下り平均12.57Mbps(LTE)と奮闘。ソフトバンク「iPhone 5」は屋上で下り平均3.39Mbps(3G)、食堂内で下り平均1.43Mbps(3G)と、数字は物足りないが安定して通信は可能。KDDI「iPhone 5」およびソフトバンクの「ARROWS A」に関しては下り平均で1Mbps以下、かろうじて通信できるものの、LTEは一切入らず、苦しい結果となった。富士宮口ルートでは、マイカー規制時にシャトルバス乗り場となる「水ヶ塚公園」でも計測したが、ここではドコモ「Xperia A」が下り平均で45.04Mbps(LTE)と、圧倒的な速さを記録した。

 「御殿場口5合目」では鳥居付近、「須走口五合目」では山小屋前で一箇所ずつ計測。こちらでもドコモ「Xperia A」は常にLTE回線で下り10M bps以上を記録して上下ともに最速だった。また、それには一歩及ばないが、KDDI「Xperia UL」も下り10Mbps前後で安定していた。「iPhone 5」については2キャリアとも苦しい結果で、通信状態が安定せず計測不能という結果になることもあった。

■主要登山道「吉田口」での通信速度は?

 最後に向かったのは「吉田口5合目」。例年、最も多くの登山者が登ることで知られる「吉田口」は、5合目にある施設も他に比べて充実している。今回は、「総合管理センター」付近、「駐馬場」付近、「雲上閣」、「レストハウス」前の4箇所で計測を行った。ここでも、常にLTE通信で下り平均が20Mbps前後を記録するなど、やはりドコモ「Xperia A」が抜群の安定感と速さをみせた。KDDI「Xperia UL」は、「駐馬場」付近で唯一LTEにつながったものの、それ意外の場所では下り平均で1Mbps以下とふるわず。ソフトバンク「ARROWS A」は「雲上閣」で計測不能であった他、それ以外は下り平均1Mbps以下。KDDI「iPhone 5」は計測不能箇所はなかったが、4箇所全てで下り平均1Mbps以下。ソフトバンク「iPhone 5」は下り平均1.3Mbps~3Mbpsあたりで比較的安定していたが、「雲上閣」では計測不能であった。

 今回の調査でもドコモの安定感が際立っていた。前回調査した山頂付近を含め、ほぼ全ての箇所でLTE通信が可能であり、死角がない。これは登山客にとっては心強いのではないか。通信が安定しているということは、いざという時に連絡が取れることもあるし、“電池のもち”ということを考えても大きい。通信が不安定で常に電波を探している状態では、電池の消費もかなり速くなってしまう。山頂について感動の写真をSNS等に投稿しようとしても、肝心の時に電池切れでは悲しいだろう。KDDIのAndroidに関しては、前回調査時に比べてLTEの補足率も高く、通信環境の改善がみえた。特に静岡県側では安定した通信ができていたが、吉田口についてはもう一歩というところ。その他、ソフトバンクのAndroid、KDDI・ソフトバンクの「iPhone 5」に関しては厳しい結果だった。LTEは一切入らず、3Gも不安定。山において必ずしも高速通信が必要とは思わないが、せめて安定した通信ができるように、今後の改善に期待したい。
《白石 雄太》

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