NEC、「日本海溝海底地震津波観測網」の敷設工事をスタート | RBB TODAY
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NEC、「日本海溝海底地震津波観測網」の敷設工事をスタート

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観測装置の外観と構成
  • 観測装置の外観と構成
  • 日本海溝海底地震津波観測網の整備計画
  • 観測システム(サブシステム)の構成
 日本電気(海洋システム事業部)は9日、防災科学技術研究所が整備を進めている「日本海溝海底地震津波観測網」の観測システム設置作業として、千葉県房総沖の海底ケーブル陸揚げ作業を行った。

 「日本海溝海底地震津波観測網」は、防災科研が整備を進めている大規模な海底地震・津波観測ネットワーク。房総沖~十勝・釧路沖の広範囲な海域と、日本海溝軸の外側海域での、地震・津波の観測を可能にするシステムで、5,000キロメートルを越える海底ケーブルと、150台を越える海底観測装置で構成される。各観測装置からのデータは、光海底ケーブルによって、リアルタイムで陸上の受信局に伝送される。

 整備計画では、観測装置と海底ケーブルおよび陸揚げ局(地上局)からなるシステムを、太平洋岸沖の5つの海域(房総沖・三陸沖・茨城沖・宮城沖・十勝沖)と日本海溝の海溝軸外側に順次整備する予定だ。

 NECは防災科研から、観測網全体におけるケーブル敷設のための構造探査・海洋調査とケーブルルートの設計を受注。5海域分の3,000キロメートルを超える光海底ケーブル、および房総沖・三陸沖・茨城沖・宮城沖の4海域分の100台を超える観測装置(地震計、津波計)の開発・試験・製作も受注している。
《冨岡晶》
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