アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」の証人 スピードワゴンを語る 上田燿司さんインタビュー(前編) | RBB TODAY

アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」の証人 スピードワゴンを語る 上田燿司さんインタビュー(前編)

 アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』のスピードワゴンを演じた上田燿司さんは「JOJOraDIO」のパーソナリティとして作中だけでなく“外側”でも『ジョジョ』を支えている。その上田さんに本作の魅力についてお話いただいた。

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上田燿司さん
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アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』は、荒木飛呂彦の描く世界観を見事に表現したことや効果音を文字で表現するなど、独特の手法が使われたことが大きな反響を呼んだ。その豪華な出演声優らもファンの間で話題となった。

今回注目したいのが、1部・2部を通して主人公を支え続けたスピードワゴン。そのスピードワゴンを演じた上田燿司さんは、好評配信中のWEBラジオ「JOJOraDIO」のパーソナリティとして他のキャストやスタッフによる裏話を届けたりと、作中だけでなく“外側”でも『ジョジョ』の魅力を支えている。
上田さんの『ジョジョ』に対する想いや現場のようす、そして『ジョジョ』の魅力についてお話いただいた。
[インタビュー取材・構成:川俣綾加]

TVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』
公式サイト http://jojo-animation.com

TVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』WEBラジオ【JOJOraDIO】
http://radio.jojo-animation.net/
毎週金曜 深夜01:00 更新

■ 積み重ねてきた全てをスピードワゴンに、今までの集大成となる仕事

―― アニメ!アニメ!(以下AA)
『ジョジョの奇妙な冒険』は誰もが知るビッグタイトルです。そこに登場するスピードワゴンを演じるにあたって、特別な思いはありましたか?

―― 上田燿司さん(以下、上田)
決まる前は、すごくやりたいけれど実際やるとしたら色々な面で覚悟がいるな……と思っていました。台詞量が多くて「こんなにしゃべるんだ!?」みたいな(笑)。
何より、熱狂的なファンが多いのでファンを裏切らないように。もし裏切るとしても、いい意味で裏切らないといけない。

オーディション用にテストのテープを録る時は、マネージャーの1人にジョジョファンがいたので同席してもらって、「こんな感じで大丈夫かな?」と一言聞いてみたりはしたんです。ただ、役作りに関してはイメージが浮かばないということはありませんでした。
荒木飛呂彦先生の絵からくる印象がとても強烈で、すごく想像をかきたてられるものなので、パッと「スピードワゴンってこういう感じかな」と浮かんで。とにもかくにも、僕にとって原作の印象を損なわないのが一番の命題でした。

―― AA
スピードワゴン役に決まった時の気持ちは?

―― 上田
WEBラジオ「JOJOraDIO」でも話しましたが、僕は役が決まるのが最後のほうだったんです。
ツェペリ役の塩屋翼さんの誕生日にたまたま一緒に飲んでいて、「大きなタイトルの作品に決まった」とおっしゃっていたんですが、後から考えるとあれが『ジョジョ』のことだったのかな。

その頃、僕はまだオーディションを受けたくらいの時期でした。『ジョジョ』がアニメ化するという話が業界で流れた時、男連中は騒然としたんですよ。あれだけのビッグタイトルですから、みんな「受けた?受けた?」みたいな(笑)。
実際にスピードワゴン役に決まって、まさか自分がこんな大きな役をいただけると思ってなくて。

役が決まった後に原作を改めて読み返して、これは大変なお仕事を受けてしまったな、でも絶対やりがいのある作品になる。今まで声優として積み重ねてきた全てをこの役に注ぎ込もう、そうじゃないとこなせない役だ……と、不安もありましたが楽しみというか、そういう気持ちでした。
この仕事を初めて10数年たつんですが、このタイミングでスピードワゴンをやれてちょうどよかったのかもしれません。

―― AA
今までの経験があって、その上でスピードワゴン役にのぞめたということですね。

―― 上田
そうですね。加えて、色々なタイプの現場で場数を踏んで、ほかの役者やスタッフにも僕を覚えてもらっているというのもあります。
あとは、こうした作品で演じることはメンタル面でもタフさが求められるので、プレッシャーと戦えるかどうか。そういう意味では、新人の頃より今のほうが落ち着いてると思うし、現場でもきちんと集中できました。

スピードワゴン役は、本当にいいタイミングで演じることができて、今までの仕事のひとつの集大成になるのではと思います。

■ただ言うだけじゃなく、熱いハートで演じる

―― AA
1部と2部で年齢が大きく異なるスピードワゴンですが、演じ分けで意識されたことは何ですか?

―― 上田
吹き替えの仕事が多かったからか、もともと自分の年上の役、いわゆる「老け役」を演じることが多かったんです。先輩役者が演じている役の父親役もあったりして。
事務所には僕みたいに「老け役」が多い同期がいるので、共にしのぎを削りながら「どう演技するか」を研究してきました。「老け役」をやること自体に不安はありませんでした。

でも、1部の青年スピードワゴンをやってから2部をやるにあたって、あまりに変わりすぎてしまうと1人の声優が通しで演じる意味が無い。「若かったスピードワゴンが年をとってこうなりました」というつながりが出せるかどうかは気をつかいましたし、OKが出るまでは不安でした。

―― AA
1人のキャラクターとしてのつながりをどう表現しましたか?

―― 上田
オンエアを見た人から「叫ぶと若くなる」と言われたんですが、そこは計算というかあえてそうしてます。そこで1部の若い頃のスピードワゴンを思い出してもらえるようにしています。

ただ、若い頃と全く同じではなくある程度の勢いは押さえて、年を重ねたなりの部分を出しながらやるというバランスは考えながら演じました。

―― AA
スピードワゴンというキャラクターと上田さん、共通点や共感するポイントはどこですか?

―― 上田
スピードワゴンって、「何とかしてやりたい」「俺にできることはないか」と考えながら行動していて、そういう部分は自分にもあるなって思うんです。けれども、あそこまでの勇気と行動力はなかなかできるものじゃない。自分もこうありたいなと感じました。

―― AA
上田さんは『ジョジョ』の魅力を作品の外でも届けていて、スピードワゴンは本編で魅力を際立たせているという点で、スピードワゴンと上田さんは似た立ち位置にいるなと感じます。

―― 上田
本編の場合はスピードワゴンに限らず、言わなくても通じることを台詞にする、というのがあって(笑)。
スピードワゴンはその分量が多くて、でもただうるさいヤツになってしまうと負けかなと思いました。なので、そのシーンを見ている人がスピードワゴンの存在によってさらに盛り上がるように、目の前で命がけの戦いが起きているという臨場感を大切にしました。

―― AA
台本に「!」マークが多そうなイメージです。テンションを保っていくのは大変でしたか?

―― 上田
そうですね。ただアニメは画面も原作のカットに近く、印象を崩さないようにできているので、あの画を見ると自然とそうなる。さらっと演じてしまうと画と全然合わないんです。現場でもすごい熱量で、くどいくらいにひとつひとつの台詞に魂を込めていて。

実際にオンエアを見てみると、台詞も独特でインパクトがある。迫力のある音楽があって、そして熱いハートで演じた台詞があって、全てがきれいに一枚の画になっている。「ああ、これでよかったんだな」って実感しました。

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《animeanime》

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