【インタビュー】なぜ新OS? ドコモに聞く「Tizen OS」の狙い
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今回、Tizen Associationのメンバーであるドコモに、同社が考えるTizen OSの市場投入目的や戦略について聞いた。果たしてTizenは、iOS、Androidに次ぐ第3のプラットフォームとなるのか。あるいは同じHTML5ベースのブラウザOSであるFireFox OSとの違いは。アプリマーケットはどのような勢力図になるのか。インタビューに応じてくれたのは、NTTドコモ プロダクト部 アライアンス企画担当課長 的場直人氏と同マーケティング部 プロダクト戦略担当課長 武岡雅則氏の2名。
――まず、改めてTizen OSとはどんなものか簡単にご説明いただけますか。
的場氏:OSという位置づけにおいては、LinuxをベースとしたOSS(オープンソースソフトウェア)です。スマートフォンなどのモバイルOSとしての利用の話が先行していますが、本来は、IVI(In-Vehicle Infotainment:車載インフォテインメント)、STBといったさまざまな機器を対象としています。もともとは、Linux Foundationの中のTizenプロジェクトという中で、インテルやサムスンなどがオープンソースでの開発を進めていたものです。Tizen Associationは、通信キャリアやプロバイダー、端末ベンダーなどが、端末の商品化開発やアプリストアの構築などTizenエコシステムを構築する活動などを行っています。
武岡氏:現在OS単体の開発だけで市場を作れるかというと、難しい状況があります。やはりiOSのApp Store、AndroidのGoogle Playのように、市場やOS、アプリベンダー、端末ベンダーなどが協調しあうエコシステムは、プラットフォームの普及には欠かせない要素だと思います。Tizen Associtationではこの部分を推進するように活動しています。
――現在、開発はどこまで進んでいるのですか。
的場氏:Tizenのプロジェクトは、一企業やどこかの国がすべてを管理しているわけではありません。OS開発や端末への実装や製品化、アプリの開発、展開など、メンバーがそれぞれ進めています。全体の進行状況やロードマップを語るのは難しいのですが、MWCでのTizen Associationの発表ベースでいえば、2013年中にサムスンがTizen OSを搭載した端末をリリースするということ、これに対してドコモとオレンジが2013年中に通信キャリアとしてサービスを開始するということ、そして、Tizenのアプリストアも合わせて立ち上げるということは決まっています。