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はだし感覚シューズの効果とは?…ニューバランスが公開テスト実施

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はだし感覚シューズ「NB minimus」(ミニマス)
  • はだし感覚シューズ「NB minimus」(ミニマス)
  • 靴の中は平らになっている
  • 長谷川裕教授
  • 女性モデルのランニング 1時間9.5キロのペースで通常シューズとミニマスを履き替えて交互に4回走った
  • 酸素消費量測定データ
  • 接地時間の計測データ
  • ミニマス(手前)と通常のシューズの試し履きが行われた
  • 筆者が試している様子
 ニューバランス ジャパンは4月8日、代々木公園陸上競技場(織田フィールド)にて、技術顧問契約を結ぶ龍谷大学スポーツサイエンスコース・長谷川裕教授を招き、はだし感覚シューズ「NB minimus」(ミニマス)を用いた計測テスト実施した。

 同シューズは、従来の踵着地ではなく、足裏全体で着地することがコンセプトになっている。足裏全体で着地することにより、踵、足首、膝、腰にかかる負担を体全体で吸収し、より少ないエネルギーで効率的に走ることができるようになるという。

 冒頭、ミニマスの由来を説明した長谷川氏は、2000年のシドニーオリンピックで高橋尚子選手が金メダルを獲得した走りが最初の発想に繋がったと語った。その後、2002年に月刊陸上競技にて「スウィング走法」の論文を掲載、2003年にはランナーズ上で「フラット走法」の特集が組まれた。2004年からはニューバランスジャパンが研究開発を開始し、様々な大会で選手の接地パターンを分析してきた。最近になって、海外でも踵着地と足裏全体での着地に関する書籍や論文が発表されているという。

 今回の公開テストでは、「実験1.酸素消費量測定装置を用いたエネルギー消費量の測定」と「実験2.オプトジャンプを用いた接地時間の計測、またスピードカメラを用いた地面の接地状況の計測」を行い、ミニマスのランニングエコノミー(ランニング効率)について検証した。今回はあくまでデモンストレーションではあるが、テストの結果、ミニマスを履いたことにより、酸素消費量の軽減、接地時間の軽減が確認され、ミニマスがランニングエコノミーを高めることが実証された。これは、実際に研究チームがテストを実施し、論文として発表した結果と同様である。

 また、集まった報道陣向けにミニマスの試し履き用シューズが提供された。筆者も実際に履いて走ってみたが、踵から着地しようとしてもできない、普通に走るだけで、足裏全体で着地するという、何とも不思議な感覚をおぼえた。

 尚、ニューバランスジャパンの発表によると、ミニマス着用による効果(ランニング効率2.5%向上とブレーキ時間3.3%減)は、フルマラソン4時間ランナーなら約9分の短縮に相当するという。
《ダイエットクラブ編集部》
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