【レビュー】スマートボディで省電力性能がバツグンな「MOTOROLA RAZR M 201M」 | RBB TODAY
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【レビュー】スマートボディで省電力性能がバツグンな「MOTOROLA RAZR M 201M」

IT・デジタル フォトレポート
「MOTOROLA RAZR M 201M」
  • 「MOTOROLA RAZR M 201M」
  • 背面はカメラのある上側をのぞいて特殊加工されており、強度はかなり高い
  • 動画のフルスクリーン再生では、左右のベゼルがかなり狭くて、視聴の邪魔にならない
  • iPhone 5と並べたところ。縦横のサイズはほぼ同じだが、ディスプレーはRAZER Mの方が縦に長い
  • カメラ機能では撮影モードから「パノラマ」や「連写」「HDR」などが選択可能
  • 動画撮影では「スロー撮影」や「微速度撮影」などのメニューを用意している
  • ロック画面で中央のかぎ型アイコンをドラッグすると、ロック解除だけでなく、電話などもできる
  • ホーム画面を右にフリック操作したところ。頻繁にオンオフするような設定がまとめられている
 キャッチコピーは「全画面ディスプレイ」。4.3インチの液晶を端末の縁ギリギリいっぱいまでレイアウトしたのが、ソフトバンクモバイルから発売中の「MOTOROLA RAZR M 201M」だ。今回、この端末をテストする機会を得たので、さっそく使用感をレポートしたいと思う。

■女性の手のひらにもジャストサイズ

 ファーストインプレッションとしては、今どきのスマホにしてはボディが非常にスマートに感じられた。幅は61mm、薄さは8.3mmとサイズ的にはちょうどiPhone 5とほぼ同じ大きさ。ただ、挟額縁設計のため、画面が小さいという印象はない。動画をフルスクリーンで表示させると、左右のベゼルが狭いため、端末の存在を忘れて映像にのめりこむことができた。

 今回手に入れたのはホワイトモデルのため、残念ながら背面素材にケプラーは使用されていない。ただ、ボディはかなり頑強で、金属感とは違うツルツルの触感だが、かなり強く握っても歪みとは無縁なタフさが感じられた。カラーリングもパールホワイトのような光沢を帯びており、高級感ある見た目になっている。

 また、使ってみた印象としては、バッテリーの持ちがかなり良いように感じられた。容量は1940mAhと平均的だが、数時間放置しても残量表示が数パーセントしか減らない。おそらく通信などの設定をかなり工夫しているものと思われるが、今年冬モデルのスマートフォン数機種と比べると、スリープ状態ではバッテリーの減り具合がほぼ半分ぐらいと緩やかだった。

 そのほか、搭載されているカメラ機能も優秀で、動画はフルHD撮影に対応。撮影モードには微速度撮影やスロー撮影、風の影響によるノイズを低減する「風力低減」機能を用意。写真撮影でもパノラマやHDR、連写などあると便利なモードがきちんと用意されている。

■カスタマイズされたUIで操作性アップ

 インターフェースを見てみると、Androidがかなりカスタムした状態で搭載されている。ロック画面では解除用のアイコンをタップすると、上下左右にアイコンを表示。ロックを解除せずに電話やメールができる仕掛けになっている。

 さらに、ホーム画面は右にフリックすると「クイック設定」画面を表示。着信音やWi-Fi、Bluetoothなどの基本機能をオンオフすることができる。ホーム画面はデフォルトでは2枚だけと少ないが、ページを増やすことが可能。それも、テンプレートが用意されており、あらかじめウィジェットやアプリアイコンを配置したものを作成できるようになっている。これは標準でウィジェットを全ページに配置している端末よりも使い勝手がよい。

 一方、アプリについてはオフィス文書を編集できる「Quickoffice」のほか、Google傘下のメーカーらしく「Chrome」を標準でインストール。変わったものでは「車内モード」があり、起動すると「マップ」や「ナビ」、「音楽」などを起動するための大型アイコンを表示。起動後も車内での操作を意識したUIが表示され、カーホルダーに装着したままの状態でも快適にアプリが利用できた。

■便利なメーカー独自アプリも用意

 モトローラー独自のアプリとしては、「Guide Me」と「SmartAction」を用意。このうち、「Guide Me」については端末の使い方を紹介するヘルプアプリとなっており、チュートリアルを一通り読むと、201Mの基本的な使い方を一通り理解できるようになっている。

 「SmartAction」は端末の設定変更やアプリの起動などを自動化できるツールだ。トリガーには時間や場所など12種類の項目が設定でき、会社にいる間は着信音をオフにしたり、ヘッドフォンを接続すると音楽アプリを起動するといった動作が端末任せで行える。

 この機能を利用して、自動で省電力設定するようにルールを組んでみた。トリガーには「ディスプレイ状態」が「オフの時」を選択。GPSやWi-Fi、Bluetooth、モバイルデータ設定、バックグラウンドデータ調整をすべてオフにするようセットして、フル充電状態から就寝中の8時間端末を放置したところ、残量表示は99%とわずか1%しか減らなかった。

 ただ、オフにした機能の中でも、特にモバイルデータ設定についてはサーバーとの同期が取れないと困るため、別途ルールを作成しておく必要があるだろう。筆者の場合は「会社にいるとき」は各機能を有効にするルールを別途用意した。「場所にいるとき」だけでなく、「場所を出たとき」もトリガーにできれば、さらに細かく省電力設定が組めるので、そのあたりは今後のバージョンアップに期待したい。

 なお、ルールの登録は条件となる「トリガー」と、その動作「アクション」を指定するだけとシンプルなものだが、スマホ初心者にはやや敷居が高い操作になるかもしれない。そこで、「SmartAction」では「会議ルール」や「バッテリーセーバー」など、サンプルとして9種類のルールを用意している。特に、「バッテリーセーバー」はルールを有効にするだけでバッテリー寿命を延ばせるので、購入したらぜひ利用することをオススメしたい。

■4G LTE対応で下り10Mbps前後で通信可能

 RAZR Mは4G LTE対応端末となり、12月上旬にはソフトウェアのアップデートによってテザリングにも対応する予定だ。となると、気になるのがLTE圏内での通信速度である。

 そこで、平日の日中に新宿、秋葉原の2ヵ所で転送速度の実測テストを各5回行い、その平均値を検出してみた。その結果、新宿西口での平均速度は下りが11.16Mbps、上りが4.38Mbps。秋葉原電気街口では下りが11.34Mbps、上りが4.82Mbpsとなった。

 メーターを見ていると、瞬間的には20Mbps近く出ているときもあるようだ。試しに、YouTubeとニコニコ動画でフルHD動画をいくつか再生してみたが、途中で再生が途切れるようなことなく順調にダウンロードが行えた。なお、ソフトバンクのLTE回線はネット動画の視聴時に速度規制がかかるという噂がある。回線の混雑状況なども関係するのかもしれないが、試しに19時前に再度動画を再生してみたところ、日中と変わらない環境で視聴できた。
《丸田》
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