【木暮祐一のモバイルウォッチ】第22回 使いこなすほど色々な発見がある「GALAXY Note II SC-02E」 | RBB TODAY

【木暮祐一のモバイルウォッチ】第22回 使いこなすほど色々な発見がある「GALAXY Note II SC-02E」

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木暮祐一氏。武蔵野学院大学准教授で携帯電話研究家/博士(工学)
  • 木暮祐一氏。武蔵野学院大学准教授で携帯電話研究家/博士(工学)
  • 顔認識でロックを解除できる「フェイスアンロック」。片手操作だけでロック解除できるので重宝する。
  • 大画面のGALAXY Noteでは片手操作では指が届かないこともある、そのための片手操作用補助機能も多数。これは片手操作用キーボード。
  • 手をかざすとディスプレイ上部がうっすらと明るくなって時計や端末状況がわかる「手をかざして確認」機能。
  • ペン操作で様々な機能を呼び出せるペンコマンド。Sペンを押しながら画面を下から上へなぞると「クイックコマンド」を入力するウィンドウが表示され、そこに「d」と書けば(左)、ブラウザが起動しdメニューが表示される(右)。コマンドはカスタマイズ可能。
  • Note II(左)と初代Note(右)。のように端末内側を見ると、Note 2はマイナーチェンジではなく、新たに設計されたモデルであることが分かる。
 GALAXY Note II SC-02E(以下、Note II)を所持してから1週間少々経過したところだが、前モデルの初代GALAXY Note SC-05D(以下、初代Note)に比べ着実に機能向上しているところや、初代Noteで「ここが、こんなふうだったらいいな」というところの改善など、“痒いところに手が届く”的なマイナーながらもありがたいと感じる端末の作りこみに感心する日々である。

 筆者の周囲にはGALAXY Noteシリーズのユーザーも多い。ところがそうした周囲の知人たちがGALAXY Noteのすべての機能を使いこなしているかというと、どうもそうではないということも分かってきた。たとえば前回の記事で紹介したジェスチャー機能はご存じないNoteユーザーも少なからずおり、「こんな便利な使い方があったのか」と喜びのメッセージを頂いたりした。GALAXY Noteには、他のAndroidスマートフォンには無い、まるで“隠し機能”のようなものもあり、使いこなしていくうちに色々な発見があって面白い。

 ということで、この1週間ほどで気づいたNote IIならではの気の利いた使いこなしポイントなどを紹介しておきたい。なお、ここでご紹介する内容は、Note IIならではの機能だけでなく、GALAXYシリーズ全般に備えられている機能や、Android OSを最新版にアップデートすることで初代Noteでも使える機能なども含んでいる。

 まず、顔認証関連機能が便利。顔認証で画面ロックが解除できる「フェイスアンロック」機能はGALAXYシリーズに限らず、Android 4.0を搭載したスマートフォンで利用可能な機能だが、ディスプレイ面が大きいNote IIだけに暗証入力等で指を使うのが億劫なので重宝する。さらにこの顔認証の応用で、GALAXYシリーズには「スマートステイ」および「スマートローテーション」という機能も備えられている。いずれも、カメラを通じてユーザーの顔と目線を認識し動作してくれる機能である。「スマートステイ」は、何も操作をしなくても画面を見ている間は画面を点灯し続けてくれる機能。長文などを読んでいる際に、一定時間が経過してディスプレイが消えてしまうようなことがあるが、Note IIは端末側でユーザーがまだ画面を見ていると認識すれば、ディスプレイは消灯せず表示を続けてくれる。「スマートローテーション」は、画面を見ていれば画面の自動回転を無効にしてくれる機能。画面を読みながら寝っ転がっても、ユーザーが画面を見続けていると認識すれば、画面表示を横や縦に自動切り替えすることなく画面状態を維持してくれる。「設定」→「デバイス」→「ディスプレイ」でこれら機能のON/OFFが可能だ。

 5.5インチというスマートフォンベースながらも巨大なディスプレイを備えるGALAXY Noteシリーズでは、当然ディスプレイ上の画面表示も大きくなる。たとえば文字入力や通話発信などの際に表示されるキーボード表示は、ユーザーの手が相当大きくない限り使いにくいと感じる方も多いはず。そんなユーザー向けに片手操作用キーボードが用意されている。「設定」→「パーソナル」→「片手操作」で機能のON/OFFが可能である。この機能をONにすると、ダイヤルキーパッド、通話ボタン、電卓、文字入力用キーボードなどが小さくなり、画面の左右どちらかの側に寄せて表示させ、片手で操作しやすくなる。

 スマートフォンを時計代わりに利用されている方も多いだろう。しかしながら、時間を確認したいだけなのにいちいち電源ボタンを押して時計(ロック解除画面)を表示させるのはちょっと面倒。Note IIでは、「設定」→「システム」→「モーション」という設定項目があり、この中の「手をかざして確認」という機能をONにすると、机上などにNote IIを置いておいた際、ディスプレイ上部にかるく手をかざすだけで時計やその他のスマートフォンの状態などを確認できる。手をかざした際にディスプレイ全体がONになるのではなく、ディスプレイ上部がうっすらと明るくなって、時計や着信履歴有無、メールの受信数、電池残量などを表示してくれる。この「モーション」は、端末に対する色々な動作に対して機能を持たせてあり、たとえば端末上部を2回たたくと連絡先やEメールのリスト、および本文のトップに移動してくれる機能(「ダブルタップで移動」機能)や、端末を伏せると着信音やメッセージの通知音を一時停止する機能(「伏せて消音/一時停止」機能)など、9種の操作を動作に割り当てている。覚えるのが大変そうだが、慣れてくると端末を振ったり手をかざすといった動作で、端末を自在に操れるようになる。

 GALAXY Noteシリーズは付属のSペンを活用したペン入力操作が秀逸なことが大きな特徴。前回の記事でご紹介したとおりSペンの機能自体もNote IIになってかなりパワーアップしてしている。筆圧感知にしても、初代Noteでも128段階の筆圧を感知でき、手書きのような感覚で文字や絵を書けたが、Note IIでは感知できる筆圧が1024段階まで向上し、さらに繊細なタッチまで画面上に反映できる。デザイナーやイラストレーターも満足できるレベルで描くことができるのだ。またプリインストールされているアプリケーションの強化はもとより、Sペンを活用できるサードパーティのアプリも着実に増えている。

 前回の記事ではSペンのボタンを押しながら画面をなぞるなどして操作できる「Sペンジェスチャー」を紹介したが、それとは別に、ジェスチャーによる「クイックコマンド」という操作方法についても説明しておきたい。Sペンを押しながら画面を下から上へなぞると「クイックコマンド」を入力するウィンドウが表示される。ここに記号等を入力すると、検索やメール作成などの画面にすぐに移行できるのである。わざわざホームボタンを押してアプリ一覧から目的のアプリを探してタップして……、というような面倒な手順を踏まなくても、あらかじめ設定しておいた機能を簡単なペン操作だけで実行できる。たとえばクイックコマンド入力画面で「d」と書けば、ブラウザが起動しdメニューが表示される。このクイックコマンドの動作は、「設定」→「システム」→「Sペン」→「クイックコマンド設定」で設定を行う。コマンドとしてあらかじめ「?」や「@」など、7種のジェスチャーがサンプルとして登録されているほか、自分で覚えやすいジェスチャーと動作を設定することができる。

 GALAXY Noteシリーズとして第二世代モデルになるNote IIは、タブレットとスマートフォンの中間という独自のカテゴリーを築いた名モデルである。そのコンセプトおよびアイデンティティはしっかりとNote IIにも継承されている。実はこうしたコンセプトを貫き続けるという製品作りはとても重要なことに感じるが、多くのメーカーの端末ではモデルチェンジのたびにデザインが大幅に変わってしまうなど、アイデンティティの継承が無いものも多いし、たとえばユーザーからの改善要望などを積み重ね、それを継承して次モデルにつなげていくことなく、新たにまた別の観点から使いづらいモデルが製品化されてきたりする。

 このNote IIは、丁寧に見比べないと初代Noteと区別がつかないほどデザインコンセプトは踏襲されているが、決してマイナーチェンジではなく完全に新しい製品として設計され直されたものである。その証拠に筐体を並べて見比べると、外寸だけでなく、ボタンやSIMカードスロットの位置も異なれば、電池の容量も大きくなるなど、一から設計し直されたものだということが理解できる。しかし、それでありながらも、初代Noteでの操作性は完全に踏襲しているほか、様々な改善点を徹底的にブラッシュアップして設計し直したという意気込みが伝わってくる。iPhoneもそうなのだが、これこそが正しき進化というものだろう。素晴らしいプロダクトと評価したい。
《木暮祐一》

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