【インタビュー】Windows 8搭載タブレットが企業にもたらすインパクト……レノボ「ThinkPad Tablet 2」(後編) | RBB TODAY

【インタビュー】Windows 8搭載タブレットが企業にもたらすインパクト……レノボ「ThinkPad Tablet 2」(後編)

 現在、まだ約半数の企業がWindows XPを利用しているといい、そこからはWindows 7への移行が圧倒的に多いとされている。そのような状況において、Windows 8を採用したタブレット端末が、どのような利用シーンで期待されているのだろう?

エンタープライズ ハードウェア
レノボ・ジャパン 製品事業部 Think Client Brand Manager 土居 憲太郎氏
  • レノボ・ジャパン 製品事業部 Think Client Brand Manager 土居 憲太郎氏
  • 企業用向け10.1型タブレット端末「ThinkPad Tablet2」
  • オプションのVGA出力アダプター
  • この薄さでもフルUSBポートも備えている点は嬉しいところだ。通常のPCに利用する周辺機器もドライバーがあれば利用できる
  • オプションのBluetoothキーボード
  • 会議でプレゼンテーションを行うためにビデオ出力端子を用意
  • 有線LANやHDMI、USB 2.0などのインターフェイスを備えた専用ドッキングステーション
  • UIが刷新されたWindows 8のスタート画面
 前編では、企業向けタブレット端末「ThinkPad Tablet 2」の機能や特徴を中心に紹介した。後編では、実際に企業向けタブレットはどのようなシーンで使われ、どのような新しい市場の開拓につながるのか、その可能性について、引き続きレノボ・ジャパンの土居 憲太郎氏に話を聞いた。

 現在、まだ約半数の企業がWindows XPを利用しているといい、そこからはWindows 7への移行が圧倒的に多いとされている。そのような状況において、Windows 8を採用したタブレット端末が、どのような利用シーンで期待されているのだろう? 土居氏は「OA分野では、タブレット端末がすぐにノートPCの地位を奪って変わるようなものではないと思います。あくまで現状では、企業の限定的な利用シーンで使われることを想定しています」と語る。

■Windows 8搭載 タッチデバイスならではの利用シーン

 たとえば、保険外交/営業などはもとより、建設/医療現場、デパート、コンビニ、ファミリーレストランなどの流通/サービス業など、タッチパネルを必要とする現場や業界が考えられるだろう。外回りの営業マンは、顧客条件をその場で入力してシミュレーションを行ったり、カタログなどの資料を迅速に引き出せる。建設現場や医療現場では、手袋をしているため素手でパッドを触れないことも多い。そのためタブレット端末に、前編で紹介した専用ペンが付属しているタイプを用意しているそうだ。

 コンビニやファミレスでは受発注や在庫管理に専用タッチパネル端末を利用していることも多いが、専用端末は高額であるため、タブレット端末が代替になる可能性もある。土居氏は「流通系では受発注管理などの専用端末とは別に、バックエンド側にPCがあり、簡単な業務報告を行ったりするケースもあります。そういった端末を一つに統合するという意味でも、『ThinkPad Tablet 2』が有効活用できると思います」という。Windows 8を採用した「ThinkPad Tablet 2」ならば、PCと同様の運用・管理・セキュリティを適用できる。ノートPC、タブレット用というようにアプリケーションを別々に使い分ける必要もなく、管理負荷についても低減できるというわけだ。

 また、前編で紹介したように、「ThinkPad Tablet 2」は単体で、Mini-HDMI出力やVGA出力(オプションのアダプターが必要)を利用しながら、すぐにプレゼンできる点が他社にない差別化のポイントでもある。フルUSBポートも備えており、プリンターや通信カードのUSBドングルなどの周辺機器もドライバーをインストールすれば何でも基本的には利用できる。

■最新OSと最新ハードウェアの親和性

 それでもまだWindows XPで十分だと考えるユーザー企業も多いかもしれない。しかし土居氏は次のように答える。「やはりWindows XPとWindows 8を比べた場合に、最新OSのほうが圧倒的に生産性の効率がよいことは明白です。画面のUIが変わっているので再教育は必要だと思いますが、一度覚えてしまえば生産性は間違いなく向上するはず。最新のOSと、最新のハードウェアの親和性がいかに向上しているか、それは触って実感してもらうしかありません」。

 企業ユースでは、すでにアップルのiPadの導入が進んでいるところもあるだろう。これに対しては、「iPadとの一番大きな違いは、Windowsのアプリケーションがすべて動くということです。我々の考えでは、iPadはあくまでスマートフォンの延長線上にあるもので、ある程度妥協すれば企業用途でも使えますが、使っているうちにもう少し利用の幅を広げたいという欲求がでてきます。その一方でWindows 8を採用した『ThinkPad Tablet 2』はPCの延長線上にあるもので、システム管理者もノートPCと同じように管理できると考えています」との考えを示した。

 これまでマイクロソフトはWindowsでのタッチ操作の対応を進めてきたが、あまり普及してこなかった。その大きな原因はタッチをフル活用できるものがなかったからだ。土居氏は「これまでのOSは、あくまでマウスを前提にしたピクセル単位での操作を前提につくられていました。今回のWindows 8からは、そういった制約が解消されたため、Windows 8のタッチ向けに多くのアプリケーションが開発されていくことになるでしょう。業務効率アップとコストダウンに貢献するタブレット機能が重視される方向に向かいます」とする。今後の利用シーンの広がり、新しい市場の拡大に期待したい。
《井上猛雄》

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