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【CEATEC 2012 Vol.47】太陽光発電と電気自動車を連携させたHEMS……三菱電機

ブロードバンド テクノロジー
業界初となる「PV・EV連携HEMS」のデモ
  • 業界初となる「PV・EV連携HEMS」のデモ
  • PV・EV連携HEMSのシステム構成。電気自動車の蓄電池で太陽発電の余剰電気を蓄えようという発想
  • HEMSコントローラー。消費抑制モードなど、優先順位に従った制御シナリオ管理を行なう
  • PV・EV連携パワコン(パワーコントローラー)。HEMSコントローラーから充放電の指示を受けたり、電力消費・充放電の情報をHEMSコントローラーへ送る
  • PV・EV連携パワコン対応ガンスタンド。デモでは電気自動車につながれていた
  • 三菱電機のブース
 三菱電機は、業界初となる「PV・EV連携HEMS」のデモを行なっていた。これは、同社の情報技術総合研究所内にある「大船スマートハウス」にて実証実験が行なわれているシステムだ。これまで災害時に備えとしてHEMSの実験を行なっていたが、新たに太陽光発電(以下、PV)と電気自動車(以下、EV)の蓄電池も連携し、平常時のエネルギーを最適化して利用しようという試みである。

 「PVで発電した電力は家電機器などに供給するだけでなく、EVなどの大容量蓄電池(16kWから24kW)へ余剰分を充電できるため、電力を無駄にしません。蓄えられた電気エネルギーは家電機器にまわせます。さらにHEMSコントローラーによって、家電機器の監視制御と組み合わせて消費電力を最適化することで、1週間以上の電力をまかなえるようになります」(担当者)という。

 たとえば、天気が晴天のときはPVとEVの発電量が多いため、家電は通常どおり利用。曇天時では発電量が少なくなるので、家電製品の稼動に優先順位をつけて、一部の家電は消費抑制モードで電力を制御する。照明や冷蔵庫などは通常どおり稼動させ、エアコンやIHIクッキングヒーターなど優先度の低いものは抑制する。さらに悪天候や夜間の場合は、自動車の蓄電池を利用し、一部を使用停止させて、必要最低限の家電のみを消費抑制モードで制御するという形だ。これらの制御シナリオ管理は、HEMSコントローラーによって行なわれる。

 太陽発電の余剰電気を電気自動車の蓄電池で蓄えようという発想はとても面白い。電気自動車の蓄電池は比較的安く、将来的に広く普及するようになれば、さらにコストダウンも見込まれる。エコで自律的なスマートハウスの実現も加速されるだろう。
《井上猛雄》
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