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人工頭脳プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」に富士通研究所が参加

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「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトのロゴ
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  • 数学問題を解くための手順
 富士通研究所は10日、国立情報学研究所(NII)の人工頭脳プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」(東ロボ)に、本年度から、『数式処理・計算機代数』技術をベースに、数学チームとして参画することを発表した。

 「東ロボ」は、NIIの新井紀子教授を中心にして、1980年以降細分化された人工知能分野の研究を再び統合することで新たな地平を切り拓くことを目的に、2011年にスタートしたプロジェクト。プロジェクトの目標として、「2016年までに大学入試センター試験で高得点をマークし、2021年に東京大学入試を突破すること」を掲げ、研究活動を進めている。

 富士通研究所では、数理的な分析や最適化技術をはじめ、数学の問題を正確に解くために必要となる「数式処理・計算機代数」の研究を長年行っており、これらの技術をベースにプロジェクトに参画する。なお、数学の入試問題は、ベネッセコーポレーションと東京書籍およびジェイシー教育研究所が、高校数学の問題を提供している。

 数学の入試問題をコンピュータが解くには、「人間にとって理解しやすい自然言語や数式で表現された問題文を、コンピュータが計算プログラムで実行可能な形式に変換し(意味解析、立式)、プログラム(ソルバ)で問題を解く(計算処理)」という手順が必要となる。「東ロボ」(数学)では、NIIと富士通研究所が共同で、問題文を認識・解釈しコンピュータが理解できるデータの形にする数式認識や、数式処理ソルバが理解できる式表現を生成(立式)するための自然言語処理、立式された問題を高速に正確に解くための数式処理技術など、人間中心のITを実現するために必要な技術の開発を行い、目標達成を目指す計画だ。
《冨岡晶》
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