「悲しいお知らせ」ツール・ド・フランスでシュレック兄に薬物反応、レースから撤退 | RBB TODAY
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「悲しいお知らせ」ツール・ド・フランスでシュレック兄に薬物反応、レースから撤退

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昨年は総合3位、シュレック兄弟の「兄者」として日本にもファンの多いフランク・シュレック(レディオシャック・ニッサン公式HPより)
  • 昨年は総合3位、シュレック兄弟の「兄者」として日本にもファンの多いフランク・シュレック(レディオシャック・ニッサン公式HPより)
  • レディオシャック・ニッサンでは声明を発表
  • 宇都宮ブリッツェン監督で「ツール・ド・フランス」の解説も行う栗村修氏もブログで衝撃の大きさを語っている
  • 栗村修氏のブログ本文
 自転車ロードレースの「ツール・ド・フランス」で、昨年個人総合3位のフランク・シュレックが禁止薬物の陽性反応が出たとして開催中の同大会を離脱した。スター選手の薬物反応は波紋を広げそうだ。

 衝撃が走った。シュレックはレース後に行われているドーピング検査で禁止薬物である利尿剤キシパミドの陽性反応が出たという。キシパミド自体には運動能力を向上させる効果はないが、そういった薬物服用を隠蔽させる効果があるとして禁止薬物に指定されている。現時点ではAサンプル(暫定検査)の結果なので、改めてBサンプル(詳細検査)を行って処分を決めるという。

 この検査結果を受け、シュレックの所属するレディオシャック・ニッサンでは彼をツールから離脱させることを決め、「シュレックを大会から離脱させることとした」との声明を発表した。今日の第16ステージから欠場する。

 自転車ロードレース界は、90年代からドーピング撲滅に力を注いできた。それでも薬物使用は後を絶たず、多くの有力選手がレースから追放されてきた。しかしシュレックは弟のアンディ・シュレック(昨年のツールで総合2位)とともに「クリーンな選手」としてファンから人気があった。それだけに今回の陽性反応、レース離脱は衝撃が大きい。

 プロサイクリングチーム宇都宮ブリッツェンの監督で「ツール・ド・フランス」の解説も行う栗村修氏は、自身のブログで「もし、今回のフランク・シュレクの陽性のニュースが何かの間違いではなく、彼自身やチームが故意に行ったものであるならば、本場ヨーロッパに於ける薬物使用の実態が未だかなり深刻だということに繋がってきます」とクリーンなイメージがあっただけにその衝撃が大きいと語る。

 同レースの中継を行うJ SPORTSでは、有力選手が薬物でレースを撤退するたびに「悲しいお知らせです」としてニュースを伝え中継を始める。今夜も「悲しいお知らせです」から始まることだろう。
《関口賢》
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